oxPGx85958 さんの感想・評価
2.0
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 1.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
全体的にヌルかった
雨宮天が主役格の役をやり始めた2014年の作品ということで前から気になっていました。今回、1期の最後まで見ました。
物語世界のアイデアは手垢のついたもので、それを現代的にかっこよく見せようという意思の気配は見えるものの、なんか突き抜けていなくてダサい。スタイリッシュにやろうとしているが、ところどころでテレビの時代劇レベルの古くささが見える。「邪悪さ」が時代劇の悪代官みたいな演技・演出で描かれている。
題材が題材なんだから、もっとひりひりするようなものにならなかったのか。いろいろと表現上のブレーキがかかったというのはもちろんあったのだろうけれども、そもそも物語の作りからして、そのあたりをちゃんと考え抜いていないという気配もある。1期の終わりまで見ても、このグールたちと人間社会の関係性がよくわからず、したがってグールたちがこの世界で生きる苦しみとかもよく伝わってきませんでした。
バトルものとしては、グールは(ほぼ)不死身なわけで、勝負のパラメータがよくわからず、すべて後付けに見えてしまうという問題や、勝ち負けのほぼ唯一のインディケーターが「痛み」になっちゃって、それが、声優たちの「痛いよー」という叫びでしか表現できないという問題とかがありました。
ほんとこのあたりは、話を作る前に対処方法をじっくり練るべきだったと思います。が、そこまで要求されない作品ということなのでしょうかね。