たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
デビルマン系列
「うしおととら」「東京喰種」「幽遊白書」「クレイモア」etc...
デビルマンに影響されたダークヒーロー系のアニメや漫画はごまんと存在する中で、はじめて「表現」に引けを感じなかった作品。
今流行ってる「ダークファンタジー系」のアニメや漫画はこの頃から出てきたと思います。
ベルセルクで描かれる親近相姦、強姦、死姦、獣姦、血湧き肉躍る人体破壊描写などのエログロに対するリアルさは初めて読んだ当時驚きました。こんなことまで書いて良いのかと。
幸いにも、最近原作者本人と直接会う機会があり、
「なぜこんな残酷な漫画を描こうと思ったんですか?」
と、かなり直球な質問をしてみたら、
「あ、これは実は自分の高校生活や大学生活での人間関係を盛り込んだから、描けたんですよ。」とニコニコしながら話していたのを思い出す。
こんな高校生活があってたまるか!というか、誠に驚いたが、よく聞いてみると鷹の団とキャスカとガッツと、グリフィスの関係が実経験の大学サークル内の様子を描いたらしく、「なるほど」と合点してしまった(笑)
まあ血気盛んな大学生活は、考えてみれば性欲とサークルの人間関係でほぼ占めているので、確かにこういうサークルクラッシャーはどの時代にも存在するだろう。
そこに味付けとして「中世」と「デビルマン」を掛け合わせたみたいです。
意外ですね。
さて、リメイクアニメの方より、「劇場版」を除けば、深夜放送黎明期であるにも関わらずかなりのバイオレンス描写です。と、言うよりも当時90年代に流行ってたんですよね。世紀末だったんで。(笑)
この後に色々、ベルセルクのフォロワー作品が出てきましたが、30年という月日が経ってもこの凄まじさは脳天を揺さぶる程です。