Mi-24 さんの感想・評価
2.3
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
人の気持ちを考えられない、自分勝手な主人公。
何もできないくせに態度だけはでかい、典型的な口だけ野郎の主人公スバル。そんな彼の物語。
主人公を最底辺まで下げてから上げる展開は見ててスカッとしたし、魔女の呪いの謎も良かった。
ただし、不快な主人公スバルは最後まで不快なままだった。
スバルはヒロインのエミリアが好きとは言っているが、実際は「エミリアが好きな自分」が好きなだけだと思う。
王都での行動で、スバルの自分大好きなナルシストぶりがよく表されている。
スバルは「エミリアが好きな自分」をアピールするために式典を妨害する行為に出るが、そこにエミリアに対する配慮は一切ない。
その行為によってエミリアがどういった状況になるのか、全く考えていない。あるのは「俺を見てくれ」という身勝手な思いだけ。
そもそも、スバルはエミリアの事を知ろうとはしなかった。エミリアがどういった人物で、どういう立場にいるのか?それが出来る環境に居たのに、聞いたり調べたりする事はなかった。
これはスバルが好きなのは「エミリアが好きな自分」であって、別にエミリア本人が好きな訳ではないからだろう。
但し、「交渉」が必要な事をスバルに学ばせる展開は良かった。
相手の都合を無視して自分の都合をゴリ押しするスバルが、ことごとく失敗する様子を詳しく丁寧にやっていたのは良かった。
学んだ結果の交渉が、ご都合主義の超展開でまとまるのは納得いかなかったが。
人の気持ちを一切考えず、常に自分中心に考えて行動する、自分勝手な主人公スバル。
この不快な主人公を人間的に成長させてくれたら、少しはマシなアニメ作品になったと思う。