「盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)」

総合得点
88.4
感想・評価
1179
棚に入れた
5556
ランキング
116
★★★★☆ 3.7 (1179)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9
物語 : 1.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

人間の醜さを徹底的に描写した作品…登場人物の言動がおかしい

最後まで視聴しましたが、数あるアニメ作品を視聴してきた中でも、最低ランクの作品です。視聴し始めたときから、周りの登場人物がどうしようもない人物ばかりで、現代の「リアルいじめっこ」「パワハラ上司」「犯罪者」の言動をアニメの世界で見ているかのような感覚になりました。

まあこのような話は、ドラマでもあるような話です。問題は別にあって、キャラの言動が意味不明。物語との設定の矛盾が多数あること。主人公以外のキャラがもはや人間とは呼べない狂人でしかなく、感情移入も言動に対する共感も全く出来ない。

脚本も「中学生が書いた作文」レベルで酷く、見ていて頭痛がするほどのご都合展開で「どうしてそうなるの?」という言葉が止まらない程不出来なシナリオです。

{netabare}
①:登場人物について

序盤で、勇者として迎えられたはずの主人公は他の3勇者に比べて明らかに待遇の差があります。なぜ勇者の扱いが酷いのかも、19話の時点で全く描写されていない為、召喚された国(メルロマルク)の王族は、ただただ差別意識の高い失礼な人間にしか見えません。

この王族とは、まずは国王オルトクレイ・・・。何かと人のせいにして責任を擦り付けようとする場面が多く、王どころか人間失格という見方しか出来ませんでした。

次に王女マルティ・・・。私はこの人物が一番嫌いでした。自身の時期女王の座を狙うために、盾の勇者(主人公)に対して、あの手この手で妨害工作を行う。槍の勇者に付け入り、主人公に決闘を申し込んだり、奇襲を仕掛けて殺害しようとしたり、やりたい放題である。

そして先ほどの「失礼な人間」を絵に描いたような人物がほかにも居て、あろうことか、残りの3人の勇者・・・。

1人目は「女性にモテたいだけで、頭で思考せずに寄って来た人間の思惑を全て鵜呑みにする」槍の勇者。

2人目は「意思疎通が下手で、常に上から目線で頭が良いアピールが酷く、パーティーのメンバーに対しても、周りの人間に対しても全く配慮が無い。」剣の勇者。

最後に3人目が「基本秘密主義で自身の情報は一切言わない。他人に対して嘘を平気で言う癖が酷い。自身を選ばれた偉い人間だと常に勘違いを起こしていて、パーティーメンバーですら階級制度を設け、勇者への貢献度で与えられるもが違う。戦闘においても、他の冒険者の獲物を横から奪ったりするなど非常にマナーの悪い」弓の勇者。

※↑の3勇者については、「小説家になろう」WEB版で書かれていた内容も肉付けしています。

②:主人公に降りかかる事件について

まあ、察しの良い方は気づくと思いますが、主人公が迷惑行為をひたすら受け、更には殺人事件の犯人、強姦事件の犯人といった犯罪者にされるわけです。

ただ、原因は全て先ほど簡単に書いた主人公の周りにいる人物の悪意によるもので、そこには主人公が犯人と断言できる証拠などなく、「○○から聞いた」「お前がやったに違いない」「その盾には洗脳の能力がある」等、現実世界に実際に居る「いじめっ子、パワハラ上司、犯罪者」戯言にしか聞こえない理由のオンパレードで、始終「何言ってるのコイツ?頭悪すぎ・・・」といった感想が出てきます。これが話数を重ねる毎にエスカレートして行く為、見ている人間には、周りの登場人物に対し「憎悪」と「殺意」がこみ上げてくるでしょう。

そして、国からも敵視された主人公は、自身の身を守るために単独で行動することになります。そして仲間も増えていくわけですが、その一人の「ラフタリア」は奴隷…これはまた不遇の扱いを受けています。理由も身勝手なもので、この国は「亞人種は奴隷として扱っている」とのこと。

その後も仲間は増えますが、主人公の立場が良くなることは無く、最後に「メルティ」という王族の女の子がパーティーに加わるわけですが、周りからは誘拐事件の犯人として主人公は追われることになります。

③:こじつけの理由、設定が多い
物語中で、とにかく理不尽な事が多すぎる展開がテンプレート化しています。
特に、主人公を貶める理由が大半が「言いがかりも大概にしろ!」と怒鳴り散らしたくなる内容ばかりであり、原作が「小説」であることを考えると、理論的に物語で起こった事象が説明できません。
だいたいが、「初めからこのように成っている。」「チートを使ったに違いない」といった描写が多すぎで、原作を読んでもアニメを見ても納得が行かないことが多々あります。

④:周りの悪人が謝罪しない、反省しない
これは、作者側の意図なのか分かりかねますが、周りの悪人の「悪事」が露呈した際に、誰一人として罪を認めず「盾の勇者が悪い」と謝罪しないばかりか視聴者までも煽るような一言に始終苛立ちます。

終盤にまで来ると、登場人物が全員「頭が悪い」を通り越して「狂人」であると認めざるをえません。

{/netabare}

⑤:19話まで視聴しての感想。

分かりやすく一言で言うと「お前たちはクズだ!」に尽きると思います。
最新の19話で、主人公が周りの人物にそう訴えていましたw

1話目から切ろうと思いましたが、最後まで視聴もしないで批評するのはどうか?と思って、最新話まで見ましたが感想は変わらず・・・。

特に作者が、理不尽・カタルシスといった状況を作り出すために、周りの人物を「頭の悪い狂人」にしたのが理解できませんでした。その為、主人公の立場が悪くなってきても「ハイハイ、どうせ○○が暴走しているのだろう・・・」と、感情移入すら出来なくなりました。

主人公が人間不信になりながらも、パーティーの仲間に支えられ、立ち直っていく描写がかろうじてあったので、何とか見ていました・・・。

ただ、狂人を沢山並べて、言いがかりに等しい理由で主人公をボコボコにする設定の物語です。なぜそのような事になるのか?という根拠も全く描写されていないので、視聴者はただただ気分を害するだけです。

正直に言いますと、見ていても気分を害するだけなので、未視聴の方は見ない方がいいです。

■追記

19話視聴後、WEB版の小説も半分程読み進めました。上のレビューで色々と書いたので、残りもレビューしておこうと思い追記します。

■20話

{netabare}

ようやく、3勇教のボスが倒される話に入りました。前回の話の流れで、狂人の3勇者も一緒に戦うことになりましたが、偉そうに(自称)勇者を語っていましたが、教皇にはほとんど攻撃は通りません。

それで、3勇者の攻撃が通らず、困ったら主人公に言い寄るわけです。「お前の盾チートっぽいし」「Lvが自分ら(3勇者)より低い癖に普通に戦えているのも盾のおかげ」「何か特殊スキル無いのか?」と上から目線で言うわけです。

こんな感じで胸糞悪いセリフが続きますが、この3人には最早感情移入など更々無いのでスルー。

そして、此処で盾の勇者が呪いの盾のスキルを発動しますが、この主人公はチート技等は一切使っていないので、大きすぎる力の代償として、当然主人公の体は呪いの反動で深手の大怪我をすることになります。

このシーンでは、ラフタリア、メルティ、フィーロが主人公を想うシーンが描写されています。主人公も仲間を守る為に決死の覚悟でスキルを使い、教皇は倒されます(凄くグロテスクな最後を迎えるので視聴の際は注意・・・)。

少しずつですが、身近な仲間だけは大切にしている主人公の心情の変化には好感が持てます。周りの3勇者や国王、王女には全く感情移入も出来ないし、好感も持てません。好感が持てる状況があるとすれば、罪人として国家により処刑される瞬間だと思います。

そして戦いの最後に女王が登場することで一命は取り留めます。ただ、自己紹介する前に、救護に向かえ!とは思いました^^;
これを機に主人公の立場は逆転し、掛けられた罪は全て「冤罪」だと証明されます。まあ、これもWEB版の小説を読んでいて初めて分かったことです。

《20話の感想》
まあ他の3勇者の反省が一切無いので、見ていて気分は悪かったですね。本当に主人公とその仲間、王女以外は、度畜生のサイコパスが勢揃いなのが驚きです。

物語には悪役はつき物ですが、悪役でも「これだけは譲れない」「悪行を行う理由がそれなりにある」といった曲げられない信念のようなものを少しは持っているものです。

それなのに、登場人物の大半がこのようなサイコパスでは、キャラの言動に共感も出来ず「何なのコイツは??」と視聴者は呆れるばかりでしょう。※視聴者全員が同じ印象を受けるとは限りませんが、少なくとも私は呆れました。

また、ストーリーの展開もダラダラと長くなってましたね^^; 教皇も主人公と3勇者が言い合いしているのに、会話が終わるまで律儀に待ってましたし・・・。戦いだというのに緊張感が欠けていたのは、ストーリー展開としてはマイナス評価でした。

{/netabare}

■21話

{netabare}

ここに来てようやく主人公の冤罪が晴れました。裁判が行われ、奴隷紋を付けられた王女は嘘が付けない状況でも、未だに「自身は悪くない。悪いのは盾」と言っていたので、原作通り全く反省がありません。

そして、他の3勇者も「チートを使った割には」とか、深手を負った主人公に対して労いの言葉一つ掛けられない程「人間としてどうなの?」と社会不適合者ぷりをアピールしてましたw

前回のレビューで、狂人にしか見えない王女、国王、3勇者に対し「共感が持てる状況が来るとすれば処刑される時だろう」と書きました。
アニメ制作側も同じ事を考えていたのか、WEB版には無かった斬首刑のシーンをねじ込んできたときは笑いましたw

しかし、本当に処刑した場合は評価が下がると思ったのか、すんなり処刑には至りませんでした。主人公はその代わりに、「クズ・ビッチ」と名前を変更し、一生その名前で生きていくことを条件にそれ以上の罪を望まないとしました。

《21話の感想》
原作側としては、「理不尽な言動のからくりを説明したから話の筋は通っているでしょ?」と言いそうですが、原作読んだ・アニメを視聴した人間からは、最後まで腑に落ちると思います。

裁判に連行された王・王女は反省もしない、散々な嫌がらせや主人公への暗殺などに加担した槍の勇者を含めた3勇者はお咎めなしなのですから。

自分もそうですが、「さっさと罪を償って話には登場しないでくれ。」となるでしょう。

主人公は現代日本から来た普通の学生という立場です。この主人公からすれば、

「身勝手な理由で、罪のない自分を一方的に恨み殺そうとした」

真犯人は逮捕・起訴され、刑事裁判に掛けられたが↓

「情状酌量の余地があり実刑よりも軽い刑になり、執行猶予まで付いている。」

このようなものだと、私は思っています。実際の日本でもこのような理不尽な話は、残念ながら起こっていますね。

前回も書きましたが、あえてもう一度書いておきます。娯楽であるアニメ作品に、

「常識の欠片も無い登場人物が、話数が進むごとに大量に出てくる。」
「その人物らは主人公に何をしても終盤までお咎めなし」
「第3者から自身の侵した罪を見咎められても反省しない、自己擁護に走る」
「登場人物の精神が幼すぎて、物語中に一切の成長が見られない」
「上記を満たす人物の殆どが、作中での重要人物である」

このような理不尽なストーリー設定をした上、このような狂人を作品に入れて面白いか?と聞かれればNOですね。正直、こんな脚本で本当に面白いと思っているのか?作者の感性に疑問を感じます。

主人公が不利な立場に置かれたまま話が進行する物語は沢山あるでしょう。

しかしそれは、緻密に計算されたストーリー構成があってこそ、「次の展開が気になる」「いつ主人公の汚名は晴れるのか?」という視聴者のストーリーへの期待が出てくるものです。

この作品の場合は、重要人物が主人公の前に出てきたときに、「また出てきたコイツ・・・いい加減ウザイんだけど。」となる場合が多く、「続きが気になる」というより、「登場人物にさっさと消えて欲しい」という嫌悪感しか残りませんでしたね。

(※少なくとも私がアニメ・小説を読んだ感想はいつもこんな感じでした。)

キャラクターに感情移入できない = 嫌悪感 であり
同時に、「見ていて苦痛を覚える」「面白くない」と繋がっているように感じます。

物語がつまらなくなっている点として

1.登場人物が狂人かつ精神が幼稚なため、次の言動がすぐに読める。
2.主人公の立場を急展開で良くする様に持っていくが、数々の矛盾点や伏線の回収が甘く感情移入もできない。
3.国王や王女までもが人格破綻者がゆえに、国や世界・時代考証などの設定の甘さや矛盾が余計に目立っている。

この3つが致命的だと感じました。異世界の王国や人物設定がボロボロに見え、「こんなキチガイが治める国がよく存続できたなぁ」という感想しか思いつきませんでした。この作品は、登場人物の「頭の悪さ」が際立っているため、異世界での王国の成り立ちや、法律、倫理観など全てに違和感を感じてしまいます。

{/netabare}

■22話

{netabare}

今までのレビューが長すぎたので少し簡潔に。ようやく勇者4人と女王との間で会議が始まりましたが、まあアホの3勇者は全く協力をする気が無いし、尚文に対して感謝も謝罪も一切無し。自身が尚文より偉いとか思っている憎たらしい姿勢は変わらずでした。よく学校にいる迷惑児童やキチガイと言動が変わらないので、見ていて凄く疲れます。ちょっと野蛮な考えではありますが、私的には作中で殺されてくれた方がすっきりしたと感じました。

実際にアホ勇者によって、関係のない国民が巻き込まれ、死者が出ていることも事実です。

また、ビッチは夕食会で尚文の仲間に毒を盛ろうとして、奴隷紋により罰が下ります。この作品の登場人物は救いの無いレベルで愚か者ですw

このような更生の余地が無い人物は処刑されても文句が言えないと思いますが^^;
命まで取られなかったマシと考えないのは、流石のキチガイっぷりでした。

《22話の感想》
原作をある程度読み進めたので分かってはいましたが、尚文への冤罪が晴れても3勇者とビッチの横暴な態度が変わるわけもありません。

主人公の尚文からすれば、冤罪・イジメ・傷害未遂が全て、「やったもん勝ち」で実行犯は極刑にすらならない理不尽な状況に直面してるわけですから、都合よく和解しろとか無理な話です。ましてや、誰かに唆されるだけで、自身で真実を見極める事無く、主人公を一方的に殺そうとするような勇者等、聞いて呆れますがw

恐らく最終話を迎えても、アホ勇者もビッチも改心することは無いでしょう。

今までアニメ作品をジャンル問わずに数え切れないほど視聴してきましたが、作中の登場人物に此処までの嫌悪感と殺意が沸いてきた作品は初めてです・・・。

正直に言うと、このアニメの原作者は物語を書くセンスが限りなく0に近いことは間違いないでしょう。
{/netabare}

■23~24話

{netabare}

最終話近くになって、物語の進行がグダグダになり始めたので疲れてきました。社会不適合者である、尚文以外の3勇者は相変わらず態度はデカイが大したことは何もしていないモブキャラです。

当初は、尚文を陥れるために存在するようなキャラ達でしたが、尚文への冤罪が晴れてからは、3人の礼儀の無さや頭の悪さが際立っている状態です。

今の物語終盤では、もはや「別に居なくても良い」存在になっています。24話でも異世界勇者に挑発されて攻撃を仕掛けても、相手には何も利いていないし、「口が達者なだけの一般人」レベルになっています。もはや「勇者」という肩書きに矛盾すら感じています^^;

《23~24話の感想》
上にも書いたように、頭の悪い3勇者とビッチとクズは登場させる必要がないですね。特に「登場人物の頭の悪さ」が際立っているので、普通なら気にしないような事も「設定に矛盾があるのでは?」と勘ぐってしまいますw

■今更気になった矛盾点
尚文がよく発言していることでも「これは現実だ。ゲームではない」とありますが、今思い返してみれば、戦闘時などで「某VRMMOアニメで見かけるステータス画面」が見えています。

しかも画面上にはいかにも「ゲームアイコンと言えるもの」が見えていて、Lvや名前も「英語表記」・・・。異世界なんじゃないの?と疑問が・・・。

特に、Lv上げをして戦力の底上げがメインの話だったので、余計に「現実」であるという物語の設定に違和感が。

また波による「国家の危機」で勇者召喚をした割には、物語終盤までは「盾の勇者である尚文を陥れるため」だけに国を挙げての「差別や陰湿なイジメ」「こじつけの冤罪を吹っかける」など、物語の緊張感が皆無。

改めて話を見返してみると、「勇者一人を苛める余裕があるのに、何処が世界の危機?」「一方的に召喚しておきながらの差別・イジメとか国民・国王はどれだけ無礼な人間?」「国王と王女が頭悪いのに、この国はどうやって統治されてるの?」といった感じで、物語の根幹にあたる部分で設定とは大きく乖離した矛盾に気づき始めました。
{/netabare}

■25話
{netabare}

結局、中途半端なところで終わりました。亜人や奴隷を集めて拠点を作ったところで終わり・・・。他の3勇者やクズ、ビッチはそのままで2クールもあったのに、「何も成長していない・・・。」としか良いようが無かったですね^^;

主人公の尚文については、原作に比べば周りの人間を思いやる描写もあり、物語中での成長が見られました。恐らく、この作品で唯一良かった点ではないでしょうか?

終盤では、周りに疑いを持って接することも減りましたし、相手への嫌悪感や上から目線での発言も許容できるくらいまで無くなったと感じました。

※クズ・ビッチ・3勇者に関しては何を言われようが文句は言えないでしょうw

≪まとめ≫
全部視聴して思ったことを簡潔にまとめると、

序盤・中盤「頭の悪い重要人物が主人公をひたすらに貶める」
終盤「頭の悪さが露呈し、主人公の立場も自然に良くなる」

こんな感じですね。私がお話として「致命的」と思ったのは、

「頭が悪い人物ほど作中の重要人物である」、「主人公が貶められる理由が、こじつけの冤罪のオンパレード」、「物語の設定に矛盾が多い」、「登場人物の多くに成長が見られない」が挙げられます。


①重要人物がアホで魅力が全く無い

アニメ作品において、視聴者からのヘイトを集めるキャラが沢山いて、その殆どが作中の重要人物というのは最悪だと思いました。

出てくるたびに、視聴者を「不快な思いにさせる」だけでなく、「重要人物」なので、出現頻度が高いです。

特に「不快な思いにさせる」原因が、頭が悪い言動の繰り返しによるものなので、その人物の行動に全うな理由など無いため、「は?何してるのコイツ?」という感想しか出てきません。

②主人公を陥れる理由

①に出てくるアホなキャラは、悪人に唆されるまま主人公に襲い掛かるパターンが多く、特に3勇者は「自分の頭で状況を理解しようとしない」にも関わらず、主人公を「悪人・罪人」と決めつけ、正義の鉄槌とか言いながら殺そうとする場面が多かったですね。

私は見ていて、「キチガイがまた何かやってる」くらいにしか感じませんし、話の展開が気になるというより、「作者はこれを面白いと思って脚本書いたのか」という事の方が気になりましたw

③物語の設定の矛盾

24話の感想でも触れましたが、「波による世界の危機」により召喚された盾の勇者を、国を挙げての「陰湿なイジメ・差別・冤罪」を吹っかけています。見ていて、「へぇ、世界の危機のわりに、国の戦力を使ってまで勇者1人を苛めるくらいの余裕があるんだw」という感想しか出ませんでした。

そして、「イジメの首謀者」が国王と王女であることには衝撃が走りました。「なんでこんな頭悪くて幼稚な精神の持ち主が王族?」と自然に思いますし、「国って、こんな頭の悪い人間に統治できるの?」という意見は当然出てくるでしょう。

最後に、主人公や3勇者が命の危険に晒される場面でも、アホの3勇者はゲーム感覚でいますが、尚文は「これは現実だ。ゲームではない」と言うわけです。

でも、主人公視点に切り替わると、ばっちり「MMOを思わせるステータス画面」が英語・日本語表記で出てくるんです。これで「現実」とはどういうこと?と感じてしまいます。

「MMOの世界で死んだら、現実の肉体が死に至る」設定があった「ソードアート・オンライン」の世界とは違うんでしょうが、ゲーム画面にしか見えないものをいきなり出されると、「尚文が現実と夢の世界を勘違いしてるだけなんじゃないの?」と感じてしまうことが多かったです。


このような感じで、大雑把に疑問に思ったことを書くとこれだけ出てきます。

正直、「見終わったけど、もう一度見ようかな」なんて気持ちはこれっぽっちもありません。

何より、頭の悪い重要人物がいるおかげで、ストーリ展開がワンパターンで先が読める上、見ていて不快になる冤罪や差別、イジメのオンパレードです。「面白い。続きが気になる!」なんてことは皆無でした。

{/netabare}

最後に大切なことを書いておきます。「盾の勇者」は決して「なりあがって」などいません。

周りが「あまりにも幼稚でアホ」だったので、実力に差がついて立場が良くなっただけです。実力に差がついたのは主人公の努力もありますが、「大人vs幼稚園児」なので勝って当然です。

投稿 : 2019/07/30
閲覧 : 591

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