退会済のユーザー さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
みんなの初めてを集めて
全12話視聴完了しました。
人見知り主人公・一里ぼっちが、幼馴染と交わした約束をきっかけに友達づくりに奮闘する物語。
性格が予想できそうなキャラ名が特徴的で、そういったキャラを友達にするために
人見知り主人公がどうアプローチしていくかがメインとしてあります。
親の存在は確認できますが一切出てこず、学校(クラス)というコミュニティに特化した作品です。
初めてする事はなかなか上手くいきません。勉強だったり運動だったり仕事だったり・・・。
この主人公・一里ぼっちの初めては友達づくりです。
幼馴染との約束をBGMに、勇気・声を出し不器用ながらに頑張ります。
また、友達のつくり方を知らない子の努力はとてもシュールでした。
それを作中人物のように温かい目で見れるかどうかというものはあります。
友達の発生:{netabare}初めてを共有すること
一里ぼっちは中学1年生の女の子、それを取り巻くクラスの子もまた中学1年生です。
今までしてこなかった事や出来なかった事、変えたい事が皆それぞれにあります。
このような事を、一緒に解決していく彼女たちを観て感じたことは
自分もしくは相手の「初めて」を共有するとそれに近いものが発生する、ということです。
逆に、年を重ねるとそれが出来づらいのは
「経験済み」が増え「初めて」を誰かと共有する機会が減るからなのではと。
若いっていいなと思いました。
僕は、普段から一緒にいる人に{netabare}『友達になって』{/netabare}と直接言ったり、言われたりした事がないです。
正直、この台詞はリアルではあまり使わないと思います。
実際何も知らない人に急に言われたら、悪い気はしないもののYESと応えられる自信はないです。
また、自分が言うのも難しく、精々キッカケとして何かをする時に{netabare}『一緒にしない?』{/netabare}と声を掛ける程度で
承諾を頂いた後も、わざわざその人に向かって{netabare}『友達である』{/netabare}と確認しにいくことはありません。
この作品は、一対一で友達承諾か否かのやり取りをしていることから
真摯さや誠実さを感じると同時に、小っ恥ずかしさのようなものを覚えました。{/netabare}