plm さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
人の強さや絆を描くために下種を登場させないと気が済まんのか
作画演出が素晴らしく掘り下げもしっかりしていて見入る作品なのだけど
あまりにこのレビュータイトル通りの……
人の強さや絆を描くために下種を登場させないと気が済まんのか!!
と言わんばかりに敵対するものに胸糞野郎どもが登場する
現在15話まで視聴して面白いんだけどもー辛い
主人公やラフタリアは良いと思えるところがたくさんあるのだけれど
敵側があまりにも程度が低かったり、展開が胸糞だったりする
もうちょっとご都合主義でいいから救ってくれみたいなシーンが多々あって
やたらとやきもきする
殺伐とした世界とか絶望的な展開はそれはそれで良さがあると思うけれど
この作品の場合、ただ性格の悪い相手の嫌がらせや趣味に付き合わされる
……みたいな気分の悪さが付きまとう
病気の人を薬の力で救う、虐げられている人を守る、仲間を思いやる
そういうシーンはとても好き
しかし病気を蔓延させる原因を作るやつがすごく傲慢な輩なんだとか
弱者を虐げる者がとても醜く歪んでいる者なのだとか
仲間が傷つくトラウマやら嫌がらせやら……
なぜかそっちの方もやけにスポットライト当ててくるのが残念な感じ
たしかにリアルに考えると根本原因に立ち向かうために
そういう劣悪な問題にぶち当たることもしばしばあるのかもしれない
けれど物語としてそれを延々やられて気分がいいかというと
気分は悪くなるのが必然ではなかろうか……
そこのところどう気持ちに折り合いつければいいのかが難しい
15話で登場した獣人少女の一件とか見て、がっかりとした溜め息がでて強くそんなことを思った
正直、視聴者に負の感情の方が大きく伝わる作品なんじゃないかなあと
そこがもったいなく感じる作品
作画演出のクオリティは本当に高いので、気にせず観れるなら良い作品なんだろうなぁ
■追記、最終話まで見て
15話がどん底でそれ以降はなかなか良い作品だった
フィロリアルの女王のフィトリアと対話する回は演出も良くて
話の内容も勇者との和解を目指さなければならないという
一度憎み敵対したものに再び真っ当に向き合おうとするなんて勇気ある話だなと
20話あたりは教皇戦が単に回想がしつこいのと戦いがしょうもないので微妙だったが
その以後汚点を晴らして主人公も頼もしくなり、スキルアップもしていって
次の波で別世界の勇者との戦いは純粋にワクワクできた
お話しとしてはやっとプロローグが終わったという印象だった
ここまでの話を短縮してここから先の話の方が見たいと思ってしまった
終わってみればいい作品だったようにも思えるけれど
序中盤のヘイト展開がひどすぎたので評価としてはマイナス側のまま