Mi-24 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
実戦投入されるキラーロボット「自律型致死兵器システム(LAWS)」
「PSYCHO-PASS サイコパス」と「PSYCHO-PASS サイコパス2」は視聴済。
「PSYCHO-PASS サイコパス2」後の話で、東南アジア連合という架空の国家(地図ではフィリピン辺りに見えた)に主人公が乗り込んで、大暴れする話。
近未来SFの戦争アクション映画で、大迫力の戦闘シーンが見どころ。ドローンや無人戦闘車輛が大暴れで、戦闘の描写が凄くいい。
ストーリーも特に難解な所は無く、TV版で設定が頭に入っていたためか、すんなり物語に入れた。
戦闘シーン良し、ストーリー良しの見応えのある、いいアニメ映画だった。
【兵器について】
{netabare}TV版を見てた時から、日本の国防がどうなっているのか疑問だった。
シビュラシステムが作る箱庭のユートピア。しかし外部の脅威から箱庭を守る力が無ければ意味がない。
この劇場版で暴れ回っていた兵器群を見る限り、シビュラ統治下の日本は強力な兵器を開発・生産する軍事大国になっているみたい。
作品中では出てこなかったけど、他国を寄せ付けない強大な航空・海上戦力も保持しているのだろう。
平和は与えられるものではなく、自らの力で勝ち取るもの。シビュラの作るユートピアの平和が、強大な軍事力で維持されていたのは納得の内容だ。
今回東南アジア連合政府は手ひどい目に遭ったが、国防システムを他国に丸投げするような事をしたので、当然の結果だろう。
兵器では核兵器に次ぐ兵器革命と言われる非人道殺戮兵器、「自律型致死兵器」が実用化されていた。
まあ、「将来犯罪を犯す可能性がある」というあいまいな理由で、人を逮捕するだけでは飽き足らず処刑まで実行するいかれた世界。
倫理観ゼロの非人道兵器が実用化されていても、何の不思議も無い。 {/netabare}
【人物について】
{netabare}人物では二人の監視官、常守朱と霜月美佳が印象的だった。
シビュラの命令に対して、
・倫理的問題など無視して盲目的に命令を実行する霜月美佳
・納得できない事には説明を求め、間違っていると判断したら拒否する常守朱
重用されるのは、シビュラと異なる角度での思考・判断が出来る常守朱。
対して霜月美佳は、幾らでも代えの利く使い捨て人材。
自分で物事を考えない、盲目的な追従の末路は悲惨だ。 {/netabare}