Mi-24 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
独特の音楽と共に味わう疾走感。
とうとう作品が描く「未来の日本」と同じ年、2019年になりました。
作品中の2019年は「インターネットが存在しない世界」。
作品公開は1988年ですが、世界初のWebサイト公開が1991年。インターネット普及の切っ掛けになったWebブラウザ「Netscape Navigator」の登場は1994年。
そもそも旧郵政省により日本でのインターネット商用利用が許可されたのは1993年。1988年ではインターネット接続サービスがまだ無いので、作品中にインターネットが存在しないのは当然ですね。
他に現実世界と大きく違う点は、米軍の不在。
第三次世界大戦後の世界情勢が作品中で語られていないので詳細は不明ですが、おそらく米国は神のいかずちでも受けて、この世から消滅したのでしょう。
忌まわしい国際テロ組織、CIAが影も形も無いのは素晴らしい。
あと、ドローンのような偵察機や非致死性兵器が出てこない。
暴動鎮圧は催涙ガスや警棒で殴る。といった古典的方法で対処してました。
全体的に油臭いと言うか、泥臭い感じのする世界です。
そして悲しい事に、作品中の日本は政情が不安定で、内戦が発生しそうな雰囲気。
銃撃戦が日常の世界を生きてきて、慣れていたからでしょうか?
ヒロインのケイが人を拳銃で撃ってしまいショック状態になった後、比較的短時間で回復出来たのは印象的でした。
ほとんど世紀末状態の日本でダークヒーローのような主人公が大活躍。
終盤の一騎打ちも迫力がある。壮大な世界設定が面白いアニメです。