たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
斯く言う私も「童貞」でね。
なかなかの名言である。
掘り下げると、「この世の誰も信じられない」という意味になるが、正直わからなくもない。
攻殻機動隊の世界観の中では、常に情報化の波によって社会通念が覆され、「常識」や「倫理観」は覆される。
いや、もともとそんなものは存在しないという前提が当たり前になるといっても良い。
高度情報化社会で情報が錯綜し、唯一信じられるのは自分自身の「心」
つまりは「ゴースト」のみである。
義体化し、サイボーグとなって半分以上機械の体で常にネットの情報網にアクセスするようになった場合、自分の今現在の体験が果たして現実なのか。。それとも機械によって作られた「擬似記憶」なのか区別がつかなくなる。
このことを「マトリックス」と呼ぶのだ。
そんな近未来の「現代社会」で生きる社会人にとって、「攻殻」とは「社会そのものの縮図」なのである。
たとへ明日、天地がひっくり返り堕ちたとしても
あなたの「ゴースト」はあなただけのものであり、それこそが唯一のオリジナルである。
信念によって生き続けなさい。
「そう囁くのだ。。私のゴーストが。」