木ヨン さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「涼宮ハルヒは神である(仮) 〜可愛い女に男は勝てない」
・天真爛漫なツンデレ娘涼宮ハルヒ(神)
・律儀でまぬけな可愛いくて放っておけない存在の萌え系娘朝比奈みくる(未来人)
・人形のように小柄で寡黙な娘だけどいざという時に守ってくれる長門有希(宇宙人)
という日本アニメ史上無敵のトライアングルに囲まれた、いたってフツーな男子高校生キョンの語り(モノローグ)を中心に話が進んでいく作品。そんな環境のなかで主人公の身にふりかかる様々なSF的超常現象を必要に応じてその都度古泉一樹(超能力者)が理論づけてくれます(その言葉が真実である保証はどこにもありませんが笑)。
そんな本作を初めて見た時、「大抵の男は可愛い女の命令には逆らえない」んだよなあと思いました。そこに草食系男子と肉食系女子の到来も垣間見えました...汗。
ともあれハルヒの破天荒な行動そのものが周りにいる人間(少なくとも主人公であるキョン)の人生を豊かにさせ、そして視聴者である私たちの気分を多少なりとも明るくさせてくれることにまず間違いはないと思います。
余談ですが、小説版ハルヒ(2003年6月〜)連載開始、アニメ版ハルヒ(2006年4月〜 7月)放送当時は、小泉首相が政権(2001年4月〜 2006年9月)を握っていました。構造改革を訴えイメージのあまり良くない政治界に一大旋風を巻き起こした小泉首相の行動に賛否両論はありましたが、閉塞感漂う当時の日本にいくらかの勇気とパワーを与えてくれていたのは事実だと思います。
古泉が「創造と破壊の神」と呼ぶ本作の涼宮ハルヒも、暗い世の中を明るくするパワーを持つ存在として、ある種日本人が求めるリーダー像を体現しているのではないでしょうか。日本は宗教国家ではないため神様はおらず(かわりに天皇という特殊な存在があります)、一方で歴史上には卑弥呼のような女王がいた時代もあることからも、「ハルヒが神たり得る理由」や「ハルヒが人気を得られる理由」を導き出せるのかもしれません。