大重 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
非常にクオリティの高い名作。反権力のプロパガンダだろうが面白いものは面白い。
1話感想 原作未読なのでとても楽しみ
非常に有名な本作ですが、お恥ずかしいですが実は原作未読でした。
なので今回はとても楽しみにしていましたが、期待通り良い出来のようです。
作画レベルが高く内容も面白そうです。
しかし私がこの「奪われた体の部品を取り返していく」系の話を初めて読んだのは魍魎戦記マダラでした。手塚治虫のどろろに影響を受けているという話はあとから聞きました。で、その作者の田島昭宇とよく似た絵だなーと思った人が浅田弘幸で、現在どろろのキャラデザをやっているとか。
何か三角形につながっている感じが個人的に面白かったです。
全話感想
全話楽しみに視聴しました。作画が秀逸で非常にクオリティが高かった。
何より百鬼丸とどろろのキャラがとても良く、素直に応援できました。
戦国を迎える日本の雰囲気が良く出ていた感じがする。
まあ実際どうだったかは知りませんが。
古い時代の虐げられる農民たちってのは左翼教育のプロパガンダなのはわかってますが、そういう教育ばっかり受けてきたせいで違和感はない。
まあ実際戦争ばっかりで全然豊かではなかったのだから生活は厳しかったのでしょう。
奪われたものを取り返す戦い、ただそれだけに邁進する百鬼丸。
それを阻もうとする周りやら国やら体制側。それでも自分のために戦う百鬼丸は格好良くて魅力的でした。
まあ反権力を推奨する、左側な内容ですね。
右寄りな私の政治主張とは違うのですが、こうクオリティが高いと主義主張は違っても認めざるを得ない。
近年の創作は主人公が軍人だったり体制側に立っていく右寄りな内容の方が多い気がしますが、まああの時代はカムイ伝とか反体制な内容が多かった。
手塚治虫自身左寄りな方ですし、そこは仕方ない。
まあ反権力の方が物語としては映える面もありますしね。
面白かったです。