「ゆるキャン△(TVアニメ動画)」

総合得点
94.3
感想・評価
1841
棚に入れた
7317
ランキング
6
★★★★☆ 4.0 (1841)
物語
3.9
作画
4.0
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.1

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蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

インドア派の呟き。

【概要】

アニメーション制作:C-Station
放送期間:2018年1月 - 3月
監督:京極義昭
話数:全12話
メディア:TVアニメ
出自:『まんがタイムきららフォワード』→『COMIC FUZ』にて連載中の漫画作品
原作者:あfろ

【感想】

アウトドアの醍醐味とはなんだろう。GW中の行楽地でスマホ片手に花を写メしまくる中高年たち。
日常のルーティンから離れた空間に接することで気分がリフレッシュされるのだろうか?
リアルに存在するアウトドア空間は触れることが出来る3次元。
山道には蛇がいる。手のひらサイズの大きな虻が飛んでいる。
砂利道など人間に手入れされた自然の情景。生命を感じる空間が楽しいのだろうか?
見知らぬ他人との一期一会の出会いもある。その一方で匂う。暑い。痒い。疲れる。
子供の底なしの体力ならいざしらず枯れた人間には少々難儀なレジャーではある。
同じ場所に30分いれば、もう十分楽しんだろ?帰ろう!って思う人間から見れば、
何千円も支払って屋外でテントを張って泊まるキャンプ中毒者は特にマニアの領域である。
ボーイスカウト経験者であったり、自発的なパッションがあったりして、
漸くスタートラインだとは思う。

キャンプとは、お金がかかるリア充の遊びであり、
体験に満足しなければリピーター化するのにきつい。
キャンプ一家の父親に連れて行かれる子供も、父親からの饗しが足らず、
父親と価値観が共有できなければ、またか?と思ってしまう。
(身内から聞いた話、毎回ボンカレーしか家族に食べさせない、
 酷いキャンプ親父がご近所にいるらしい)

さて、『ゆるキャン△』とはキャンプを扱ってはいるが、要するに情報を食べるタイプの作品。
富士山周辺のキャンプ場紹介になっている。キャンプ道具の雑学いろいろ。キャンプネタのギャグ。
ゆるふわキャラたちのイチャイチャはデザート。日常描写もあるにはあるが、
作品内のヒエラルキーはキャンプ至上主義でその他はすべてキャンプに従属している。

『キャンプたのしー』
『オートキャンプ場での野外飯おいしー』

モニターのなかのキャンプ大好き少女たちの気持ちを共有できれば、癒やしなのだろうけど、
『うん!良かったね!!』と線を引いて見てしまうタイプの人間から見れば、
ただの他人事であり、漫談混じりのキャンプ紹介番組にしか見えない。

個人的な見解だが、キャンプが楽しいかは同行者に左右され、
食事の質など工夫があることが前提。
キャンプそのものが他のレジャーと比べて特別な意味を持つと思わない。
ぶっちゃけ、このアニメのキャンプが楽しそうなのは、
野クルの気が合う仲間内でワイワイやれている以上の要素はない。
野クルメンバーであれば、サークル活動が何であれ彼女たちは何でも楽しいに違いない。
一応、この作品ではキャンプの楽しみ方講座みたいなものになってはいるが。

本当にキャンプについて知るには本で知識を得たり、
アニメで見て楽しんだ気分になったりするよりは、
実際に体験したほうが100倍意味がある。
キャンプを楽しむ少女キャラを見てキャンプへのあこがれが発生する視聴者もいるかもしれないけど、
モニター越しで視聴するだけと、実際にやって五感で感じるのとは大きな隔たりがある。

即物的表面的で装飾もドラマ性も皆無な作りの作品であるがために、
萌えや賑やかしという付加価値の下にある現実と比較をしてしまう。
お話にあまり夢が盛り込まれていないが故に仕方がない。

たかがTV番組に対して大げさに感動や価値観を求めずに、ほっこり楽しむには十分だとは思うが、
シナリオの作りからして感慨や思い入れが浅く終わってしまったというのが正直なところである。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/05/13
閲覧 : 663
サンキュー:

91

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