buon さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
安定して美しい
血みどろな戦乱の世で
それでも世界は美しい、と思える話かと思っていた。
彼の境遇、立場、行ってきたことはなかなか大変なものだが、
世界を統べた世界、いや時代かなぁ。
きっと原作ではもっと荒れたのかも。
太陽の国という大帝国、
頂点に君臨する王のリヴィ、
その王に嫁ぐことになった雨の国のニケ。
リヴィは大人というにはまだ幼いちびっ子だった。
なのに王に相応しい厳しさをその目、その身に宿していた。
そこにお転婆のニケが嫁ぎにやってきた。
ニケはざっくり歌で天候を操る。
ニケは元気溌剌な一方、
リヴィは冷徹で有能な王様らしく偉そうに厳しく振る舞い公務を行う。
性格や能力や考えの違いが交差したりすれ違いながらも、
お互いの良さや弱さを知り惹かれ合う。
戦乱の世ではないが、統一?したばかりの世界でまだ安定はしておらず、
恨みやつらみが積もりに積もっている。
それが血生臭いものを引き寄せる。
色々爆薬を匂わせてはいたが、爆発はせずに物語が終わる。
それでも世界が美しい、そう思わせるものが原作にあるのだろうか。
あめふらしの歌は、一曲しかないんだなぁ。
ちょっと昔の絵柄とノリで心地よく観ることができました。
昔ながらの優しいお転婆と偉そうな王様、
その二人が結ばれることが終着点ではなく始まりだったとはね。