イムラ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
1期の名曲OP「99」MOB CHOIRは高校の合唱部とかで歌ったらカッコいいんじゃないかと思うんです
<2019/4/28 初投稿>
原作は未読。
本作は2期目ですが、1期とまとめてのレビュー・評価です。
ヘタウマと称される作品であっても、人によっては「ただ下手なだけ」「手抜き」に見えたり。
ヘタウマって見る人の感性にマッチするかどうかなのでしょうね。
モブサイコ100、私はピッタリハマってしまいました。
その絵柄・キャラクターデザインは至ってシンプルで見ようによっては雑とも。
でも表情は豊か(←ここものすごく大事)
どこかで見たような絵なのに、どれとも似ていない、目だけでもそれとわかる不思議な個性。
さらにこれをアニメ化したbonesの力量が相まって高品質のアニメに仕上がっています。
物語も
「もしモブキャラのように地味な男の子が超絶超能力者だったら」
という一見シンプルで底が浅そうなお題をうまい具合に膨らませてます。
こういうのをセンスの塊と言うんだろうな。
ONEさん、すごいわ。
主人公は地味だけど心の優しい少年・影山茂夫(シゲオ)。
茂夫の音読み+モブキャラのように地味なことから通称「モブ」と呼ばれています。
実はモブにはものすごい超能力(と霊能力)があります。
周囲にはその能力をひた隠しに隠して・・・というわけでもないようですが、いかんせん陰が薄くて中学のクラスメイトは誰も気がついていない 笑。
そんなモブが強さを発揮する爽快感と熱いバトルを味わう作品であり、
モブの師匠(?)の霊幻新隆(れいげんあらたか)やクラスメイト、超能力者達、"エクボ"などの悪霊、変な敵達など味濃いめのキャラの皆さんを楽しむお話でもあり、
そんな人たちに囲まれたモブの成長物語でもあります。
よくよく考えてみると、やはり今期放送された「ブギーポップは笑わない」といろいろ真逆な作品かもしれませんね。
ブギーポップは箱庭的
モブは一つの点を大きく膨らまして
とか言っても漠然としすぎでしょうか。
(私はどちらも好きです)
本作は物語性とエンタメ性合わせ持つ超優良作品だと思ってます。