Mi-24 さんの感想・評価
1.7
物語 : 1.0
作画 : 1.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
中身の無い薄っぺらいアニメ。戦闘シーンの出来の悪さが特に酷い。
このアニメは戦闘で人が死ぬ設定なのに、戦闘に対する扱いがやけに軽い。
例えば主人公は物語中盤から悩みだすが、敵機を撃墜する事で沢山の人を殺してきたのに「今さらそんな事で悩むの?」と違和感のある内容。
そして悩んだ末に出される結論には「お前はそんなふわふわとした理由で、これからも人を殺していくのか!」と恐怖しか感じない。
「町が爆撃される」エピソードも、人が住む町に爆弾が落ちたらどうなるのか、全く考えられていない。
意味不明な価値観の世界で主要人物の掘り下げもなく、ストーリーはあってない様なもの。これでは面白くなる訳が無い。
主人公のパンケーキ好きも「パンケーキの造詣が深い」という描写が無いため、「パンケーキが好き」と無意味に叫んでいるようにしか見えない。
しかも物語中盤からはパンケーキ好きの設定が面倒になったのか、一切パンケーキに付いて触れなくなるいい加減さ。
世界観やキャラの人物像など、とにかく重要な設定がいい加減で雑。全てが薄っぺらい。
そして肝心の空中戦も酷い。
アニメの戦闘シーンは物語上の演出なんだから、分かりやすさや迫力を出すための「ウソ」は当然ありだと思う。
しかし、このアニメの戦闘シーンはとにかく分かりずらい。敵味方が判別出来ない状態でごちゃごちゃしていて、何をしているのかサッパリ分からない。
そして「ウソ」の付き方も恐ろしく下手。迫力の演出も「取りあえず爆発させておけ」という安直な方法だし、「ウソ」の説得力も全くない。
棒立ち状態の敵機を撃墜するだけのワンパターン展開。
「何だこれ?」と白けるようなデタラメ空中機動のオンパレード。
そして、どんなに銃弾を撃ち込まれても絶対に死なない不死身の主人公達。
どうしてここまで酷い有様になったのか、目を覆いたくなる惨状だ。
アニメが始まる前の期待が大きかっただけに、酷い出来に失望する絶望感も凄かった。
私の評価では『荒野のコトブキ飛行隊』は褒められる所が何一つない最低の駄作です。