ピピン林檎 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
2000年代半ば~2010年代初めの「ラノベ系中/長編アニメ」のお薦め順
※本作自体のレビューは『とある科学の超電磁砲(レールガン)』(1期)の方に一括しました。
ここでは、本作の主人公らが全員、スマホではなく携帯電話(ガラケー)を使っていることから、今見たら、やはり何らかの時代性を感じる作品・・・ということで、西暦2000年代の半ばから2010年代の初めにかけて隆盛を誇った「ラノベ系中・長編アニメ」のうち、今後も“見るべき”“人にお薦めすべき”と私が個人的に強く思っている作品3本を、簡単に比較して紹介します。
(※厳密には『超電磁砲』はラノベ原作からの派生マンガ(外伝)が原作ですが、ここでは「ラノベ系作品」という括りで纏めます)
◆個人的にお薦めな「ラノベ系中・長編アニメシリーズ」
(1) 『灼眼のシャナ』 TVシリーズ(計72話、2005年・2007年・2011年) ※個人評点 ★★ 4.6
(2) 『涼宮ハルヒの憂鬱』 TVシリーズ(計28話、2006年・2009年)+劇場版1本 ※個人評点 ★ 4.4
(3) 『とある科学の超電磁砲(レールガン)』 TVシリーズ(計48話、2009年・2010年)+OVA1本 ※個人評点 ★ 4.2
いずれの作品も、メイン・ヒロインが強くキャラ立ちしていて、(1)(2)の両作で視点人物となっている少年や、(3)の本伝の方で主人公を務める少年は、キャラが埋もれている印象(※とくに序盤)。
この3本のうち、シナリオが圧倒的に良い&設定がよく練り込まれているのは、『灼眼のシャナ』。
逆に設定が甘い&シナリオがご都合主義的過ぎて、しばしば白けてしまうのは『レールガン』。
『ハルヒ』はその中間だが、それでも一般的にはシナリオ&設定とも良く出来ている部類だと思う(※『シャナ』の出来が良すぎる)。
一方、ヒロインの好感度が一番高いのは『レールガン』で、僅差で『シャナ』。
『ハルヒ』はメイン・ヒロインの好感度はそこまで高くない(※むしろサブに“喰われてしまった”ヒロインとして有名)。
『ハルヒ』『レールガン』は終始ヒロインばかりがキャラ立ちしている印象だが、『シャナ』は序盤・中盤(1-2期)はヒロインを中心とした展開だったものが、終盤(3期)は少年が文字通り「ヒーロー」化していく展開がなかなかの見どころになっている&その展開が実は序盤から用意周到に仕組まれていたことがハッキリと分かる感じが好印象。
・・・ということで、私の個人評点は上記の通り、
①シナリオ&設定の見事さと②キャラの魅力(ヒロイン&ヒーロー双方とも)を両立させている『灼眼のシャナ』
が一番高くなります
(※アニメ作品として、第3期で全ての伏線をキチンと回収して完結している点も非常に好印象)。
『レールガン』『ハルヒ』を視聴済みで、もっとこの手の面白作品がないか探している方は、是非とも『灼眼のシャナ』にも手を出してみて下さい(←結局これが言いたかった)。