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退会済のユーザー さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あまりに壮大なテーマ
この作品を観て考えさせられるのは
「人間は何をなした時に自分が死んでもいいと思えるか、自分の存在が消えてもいいと思えるか」ということ。
物語終盤、作中のキャラクターたちが自身の人生に納得をし、自ら消滅の道を選ぶシーンがあります。彼ら彼女らは皆自分の死を受け入れた、消えてもいいと思えたと言ってもいいかもしれません。
「もう思い残すことは何も無い」という死ぬ間際における定番のセリフがありますが、このセリフを心の底から本心で言えるにはどうしたらいいのか、一若造たる自分には想像もできません。
この作品は「納得して死ぬには?」という人間だったら一度は考える素朴な、しかし答えの検討がつかない壮大なテーマに向き合った非常に挑戦的なものに思えます。そしてこのテーマに対してキャラクターを使って様々な解答を示してくれています。
そんな壮大なテーマを扱い、そしてここまでの感動を生んだこの作品の制作陣を心の底から偉大に思います。