Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「このピアノを全ての人に捧げる!!」 ぱーと2
この作品の原作は全26巻ですが、私は23巻まで既読です。
原作を見ていないラスト…どの様な結末が待っているのか、楽しみで仕方ありませんでした。
しかも、1期の時の特番でモーションキャプチャーが採用されることを知りました。
確かに運指がとても滑らか…
ショパンコンクールで繰り広げられる激戦にこの武器が加わったら…
そう考えると、どれだけ感動させて貰えるんだろうと期待値MAXで視聴に臨みました。
2期では、ショパンコンクールの中盤戦から物語の完結までが描かれています。
特に最終話の中盤以降…振り返ってみると原作を読んでいた頃から、気にはなっていたんですよね。
カイとは縁遠いモノだとばかり思っていたから…
でも、それは私が勝手にそう思っていただけでした…
蓋を開けたら…とっても身近で大切なことだったんです。
ショパンコンクールの結果は…想像にお任せしますが、割と予想しやすいと思います。
でも、その後の展開を予想できた方が果たしてどれだけいらっしゃったのか…
私は完全に一本取られてしまいました。
でもショパンコンクールで物語を終わらせなかったのは、この作品が…この作品に登場するキャラクターが愛されている何よりの証だと思います。
個人的には怜子さんがどんな幸せを掴んだのか、もう少し詳しく描いてくれると嬉しかったかな。
ピアノの旋律に心が震えて涙した聴衆の方がたくさんいらっしゃいました。
でも、本当に凄い演奏を目の当たりにした時、目頭が熱くなるのは私も経験があります。
もっとも、私の涙腺はかなりガタがきているので当てにならないかもしれませんけれど…
あと、実際に使われたピアノの音源…旬のピアニストが起用されているので、私にできるのは聞き惚れるだけ…
物語の展開、ピアノの音源については文句のつけどころが無いというのが正直な感想です。
でも…言葉を濁さなきゃならない部分があったのもまた事実です。
特に作画…作画が悪いんじゃありません。
兎に角、作画が動かないんです。
特にピアノの演奏シーン…私が記憶している限り、モーションキャプチャーは一度も登場しなかったと思います。
使われたのは、最後のエンディングくらいです。
それに運指以外も、演奏中で使われるのは止め絵ばかり…
「何故、こうなっちゃったの…?」
期待していただけに残念でなりません。
予算配分の問題?
ピアニストに回した分、作画に予算を割けなかったの?
でもNHKだからそんなミスはしないだろうし…
カイのピアニストと同じくらい、作画には疑問が残りました。
でも、それ以外は良かったと思います。
オープニングテーマは、1期から引き続き「海へ」
エンディングテーマは、りえしょんの「はじまりの場所」
1クール12話で、計2クール全24話の物語でした。
「夢は叶えるためにある」
大きな夢を叶えるために、小さな目標をコツコツと…
この言葉を実現する物語だったと思います。