アベベ晴明 さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
えーとですね
後半、ちょっとグッときた。まあつまんないの境界からギリギリ押しとどまった感じでしたけど。
大介くんはなんというか、中盤あたりまで口開くだけで不快っていう永続型イライラパート製造機でしたが、そこからの反省モードがそこそこ丁寧に描写されてるのと、けっこーいい加減な未来予測に、戦隊の中で一番踊らされてる不憫さもわかるようになってるんで、まあ調和はできてますね。
で、今書いたようにアーヴの未来予測ってのは、かなりいい加減です。どのくらいいい加減かというと…アレです、競馬の予測ソフトで年間トータルでプラスにはなるけど、一発の勝負で大金とか恐ろしくってつぎ込めない程度のガバ予想だな、って感じました。劇中でも、ミロは大介のことを侮ってますけど、かといって慶作や他メンバーを優遇しているわけではないですもんね。そのあたりにアーヴ側でもそれほど鉄板予測とは思っていない内情が察せますが…さてはトータライザーだなオメー、とか言いたくなってきましたよボクは。
競馬でわからないなら「土壇場でオファーをソデにされた偽アカギ」と言った方が通りがいいかもしれませんが。
…まぁ、そんなわけで、アーヴにとっては慶作がヒーロー、大介なんかただのヒーローの介添え扱いなんですけど、運命の歯車が回り回って大介こそがやっぱりヒーローになった、という事になるのかな、まぁ、未来見てきたとか言ったところで、それを馬鹿正直に喋ったことによるバタフライエフェクト要素も谷口氏の心の片隅にあったのかもしれない。つまり一石の波紋と、正と負の無限の可能性こそが未来の本質だと言いたかったのかなー、と。
あぁ、いや…それはあくまでサブテーマで
「谷口氏史上最高の英雄の創生」
こそがメインっぽい。そう考えれば、中盤までの大介のクズエピソードと墜落、そして再生までの軌跡は、さながら見た目原石とすらいえない、角だらけの無価なゴロタを、地べたに押し付け摩滅もいとわず引きずり回して玉と成す…といった野趣に満ちた「琢磨」の行程であった、ともいえますね。
…ただ、オールインした結果、ちゃんとペイアウトできた。とまでは…?その辺りに「スタミナ切れそうだしそもそもワケワカメになりそうだから複雑な内面描写はほどほどにしとくか」みたいな、谷口氏の一瞬のホンネを察せなくもないですね。