「夜明け告げるルーのうた(アニメ映画)」

総合得点
68.8
感想・評価
119
棚に入れた
450
ランキング
1997
★★★★☆ 3.7 (119)
物語
3.6
作画
3.9
声優
3.6
音楽
3.8
キャラ
3.6

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一夏の出会いによる成長譚

 一発で湯浅 政明監督と判る作品で、独特のポップセンス溢れる映像はアート的と言えそうだが、
それだけでなくデフォルメにより対象のイメージを明確にする役割も果たしているように思える。
 それでいて、背景などはやけに写実的だったりして、このブレンド具合が面白い。
 こういった強い個性は一つの武器なんだろうけど、この癖の強さは苦手な人もいるわけで
好き嫌いがはっきりしやすい印象が強い。

 内容的には自分の感情を出せなかった少年の足元 カイが、人魚のルーとの出会いで自分に正直に
なっていく、結構シンプルな印象のもの。
 メインモチーフは人魚だが、一般でイメージされる人魚とはまた違った感じが面白い。
 もう一つ重要な要素が音楽で、特にダンスシーンに代表される映像とのリンクシーンが見どころの
一つといった印象。
 この人魚と音楽の組み合わせが独特の面白さを出しているが、作中のバンド名でも出てくる
セイレーンの歌声の伝説辺りから音楽と関連付けたのかな。

 キャストに関して、劇場公開オリジナル作品の場合、非声優で主要キャストを固める作品と、
テレビアニメ同様に声優中心にするものとあるが、本作はその中感的印象。
 ルー役は子役の谷 花音氏がいい感じだったが、足元 カイ役の下田 翔大氏はイマイチ感が。前述の
非声優で固めたような作品だと逆に気にならなかったりするけど、本作のようにバンド仲間の
寿 美菜子や斉藤 壮馬、カイの父親の鈴村 健一といった声優らしい人に囲まれてしまうと、やはり
浮いて聞こえてしまう。

2019/04/20

投稿 : 2019/04/20
閲覧 : 226
サンキュー:

6

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