明日は明日の風 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
心が曇りな小説家と人懐こくない同居猫の物語…癒されます
2019冬作品の中でもかなりお気に入りの作品。
親を事故で亡くした小説家のスバルと、親の墓で偶然出会った野良猫のハル。互いに孤独な存在同士が一つ屋根の下で暮らしていくなかで、互いに心を開いて存在が大切になり、前に進んでいくという物語。
スバル目線とハル目線で話が語られ、一話一話がちょっとずつ進行していきます。まったく感じ方が違うこともあれば、どこかで繋がっていくようなこともあります。
ハルに関わる人々は全員が重要なキーパーソンになっているところもこの作品の特徴のひとつ。なので、登場人物に無駄がありません。ハルが心を開いていくのも彼ら彼女ががいたからこそというのを最後は実感していきます。
いかにも野良猫チックなデザインのハル。でも、とてもかわいい…猫を見るだけで無条件にモフモフしたくなる自分にはたまりません。
ややもするとスバルのうじうじさが気にくわない人もいるかもしれませんが、彼の心の変化がこの物語の最重要な点なので、最後までじっくり見てほしいです。
猫と交わることで人と人が繋がり、心の変化を生んでいくとても癒される作品です。