もけもけぽー さんの感想・評価
2.3
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
主人公の設定と実際の描写が乖離している
2話まで視聴。
現代日本のサラリーマンが交通事故で死亡→異世界転生→最強
そして異世界の人々に称賛されまくる
このテンプレ三重…四重奏?の時点でかなりの人が拒否反応おこしそうではありますね。
自分が特に気になるは主人公の置かれた設定と言動(思考)でした。
異世界に住む人々の間では魔法を行使するのに詠唱を必要としているのに対し
主人公は無詠唱でかつ比較にならないほどの高威力のものを扱えるという設定。
まあつまるところ「俺つえー」を描きたいのは伝わってきました。それは個人的にまあ許容範囲(ギリ)
これを作品中では「◯◯◯な炎よ…敵を焼き尽くせ」(覚えてないけどこんな感じの詠唱)を言葉にしている一般人を、「厨二病かよいててててて」という視点で主人公が心の中でコキ下ろしてるんです。
厨ニ描写を主人公に否定させることによって作品が厨ニ扱いされることを回避したかったのかな。
魔法学院という舞台での描写なのですが、いわばこれから魔法を学ぶ人達の集まりなわけで、詠唱→魔法発動(しかも発動した魔法がしょっぱい)という初歩の基本行動を主人公が心の中でコケにしてるんですよね。
(運動部の部活動で初歩の素振りや筋トレに励んでる少年少女を、「お前らそんな事やってんの?マジ才能ねえな」とバカにしているシーンにしか見えませんでした。)
設定や実際の主人公のセリフでは、自分の実力と一般人の実力が剥離していることに気づいていない…(ドラゴンボールの孫悟飯のような)という描写から、世間慣れしていないノホホンとした主人公面白いね!てな感じのとぼけたシーンに見せようとしてますが、「俺なんてそんなことしなくてもお前らの数百倍すげえけどな!」という作り手の願望や本心そのものがモロに表面に出ていて、設定上のキャラクターの性格と描かれ方の間にかなりの乖離があって、作品世界の生きたキャラクターに見えませんでした。
肝心の主人公の描かれ方がこんな感じだったので、この先の希望が持てなくなったため見るの断念します。