稲葉姫子 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
Loved Ones Will Always Watch Over You/愛する人は ずっと見守っている
出張でいたはるかドバイの空の下、Netflixで見れる日本語アニメだったので夜中全話鑑賞しました。
作画(原画)は素晴らしいの一言です。京都アニメーションの面目躍如と言っていいでしょう。途中心なしかヴァイオレットの作画が多少(極小)不安定になりましたが、アラを探すようなレベルのことです。
当初、ヴァイオレット・エヴァーガーデンが人間ではない存在と思えていました。手のせいもありますが、立ち振る舞いが非人間的なものとしか見えなかったのです。それは物語の中で皆が感じるお人形さんみたい、という感覚と似ているものかもしれません。しかし、そうではないことがわかってきて、最後は非常に人間的なものを彼女に感じました。
問題は脚本(ストーリー)です。私の個人的な意見ですが、各話の出来不出来が感じられます。3,4,5,6,10話は素晴らしく、特に3,4,10は「神」とつけたいような話です。恥ずかしいですが泣いてしまいました。
11,12話は話に無理(強引さ)があります。セスナで飛んでいる空中から依頼者を発見などできません。携帯でも持っていたのでしょうか?11話の兵士の依頼はいいのですが、アニメ・フィクションの世界とはいえここまでご都合主義は違和感が払えません。また滑走路もないのに、どうやって帰りの飛行機でピックアップされたのでしょうか?さらに、どうやってパイロットとコンタクトしたのでしょう。皆さんはそんな些細な事、どうでもいいのでしょうか。
このところだけ、私は????に思ってしまいました。
些細と言えば些細ですが、この素晴らしい物語の傷といえば傷です。
10話に戻りますが、アメリカの映画評価サイトIMDbにおいてもとびぬけた評価点になっています。傑作中の傑作なのでしょう。私はこの10話、そしてヴァイオレット・エヴァーガーデンに出会えたことに幸せを感じます。ありがとう。