大重 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
幾原邦彦の新作というだけで見る価値はあるが…ぶっ飛びすぎ
1話感想: 4.0
私はアニメは監督の名前で見る方です。
この監督なら面白いかな、まあ微妙かも、何て予断を持ちさえします。
幾原邦彦監督も、注目せざるを得ない、天才とか鬼才とか呼ばれる監督だと思います。
常にぶっ飛んだわけのわからない内容でありながら、引き込んでくれます。
さて本作は… というと、そうした予断をさらにぶっちぎるレベルでぶっとんでいました。何だこれは。
熊も意味不明でしたが河童…さらに意味不明です。
最近ピングドラムっぽいなと思う演出を何度か見ましたが、本家は格が違った。
いやもうとにかく説明のしようがないくらいに凄い。
格好いいとか可愛いとかキレイとか、そういうわかりやすい魅力を超越した何かがあって、とにかく惹きつけてくれます。
これはもう見続けざるを得ない。混乱半分で、楽しませていただきます。
全話感想: 3.8
まあ何というかわからないというか。いやわからないってわけでは無く、わかると言えばわかるけど、やっぱりわからない。
色々理論立てて分析すれば何かわかるのだろうか。あるいは理屈立てて考えるのは野暮で、感じるままで良いのだろうか。
なんか通ぶっていろいろ知った風なことを語りたいような気もしますが、素直に感想を言えば無意味にホモホモしすぎて内容も突飛すぎて非常に入り込みにくい。
ただ序盤は主人公の女装から親友がホモとインパクト抜群で笑えたし、最後は何となくいい話にも思えたし、決してつまらないわけではなかったのは確かです。ただこれまで幾原監督作品に楽しませてもらってきたから精いっぱい好意的に見た結果で、フラットにみれば何だこりゃだとは思います。
前作がユリだった反動か本作はホモです。
ホモは自分とは好みが違う存在なので、感情移入しにくいです。
ノンケの男ですら惚れさせるほどの秀逸なホモなら違うのでしょうが、作中のホモ達には特に感情移入はできなかった。
今まで突飛でぶっ飛んでいながら、やがては引き込んでくれた幾原監督ですが、本作ではぶっ飛びすぎて飛んで行ってしまった感じです。
とはいえこの意味不明なぶっ飛びっぷりが面白いのは確か。本作も雰囲気で何となくは面白かったです。
今後も幾原邦彦監督には頑張って頂きたいものです。