聖剣 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
きっと、闇が深い → 俗っぽさとポップさ
【第1話視聴】きっと、闇が深い【2019/04/14】
あっ、{netabare}ピンドラ!{/netabare}
これは危険だ
脊髄反射で答えを出そうとすると間違いなく本質を見失う
よって
しばらく経過観測した上で、一気見するのが推奨かな
あと
あんだけディスったペギーズのEDは良!
チャットモンチーのコピーバンドとはもう呼ばない
【全話視聴】俗っぽさとポップさ
{netabare}
考察厨にとって幾原作品とは、なんと捗る存在なのかと思い知らされる
が
各所に散りばめられた数多くの記号を
コマ送りで逐一確認するみたいなのは、
アニメ本来の楽しみ方じゃないと思うので致しません
むしろ直感的な印象で語っていきたい
で、
荒っぽい言い方をすれば
横尾忠則やアラーキーの作品を
エログロなのにオシャレでセンス良いって思っちゃう感じかな
創作物に対しては、好き嫌いはあっても良し悪しは無いと思っている
その点では、コレは明らかに好き嫌いが分かれる
たぶん嫌いって人は同族嫌悪に近い感情が起因しているのでは?
いや、ちょっと違うな
確固たる信念の元に
一切の妥協と他者の介入を許さず積み上げた結晶だとしても
必ずしも美しく輝くわけではないッ!(キリ)って感じ
ちょっとイミフな方向に行ったので軌道修正!
話題性先行を期待して安直にタブーをテーマにするのは
簡単に見えるけど、扱いは非ッ常ぉ~に難しい
瞬間的に人目を引けるけど
上っ面だけの付け焼き刃になるか、
もしくは客観性を著しく欠いた表現になるのが大半
それを
的確に扱えるのは巧みなバランス感覚を有していると思っている
その点で幾原氏は天賦の才能をもってるんだろうなぁ
でも、ピクトグラムとかサインとか手法は一緒だけどなッ!w
あと
作中を通して使われるキャッチワードも興味深くて
「きっと何者にもなれない」ピングドラムに対し
「繋がれない」さらざんまい、とか
最初はちょっと意味がわからないけど
後半に行くに連れ、この言葉がけっこう心に刺さってくる
人によっては哲学的な解釈とか深読みしそうなところが
なんとも現代美術との近似性もみえてくる
そうでなくても、単に文字媒体としても読み応えのある作品と言えそう
尚、今回は1クールという短い尺
ピングドラムと違って、比較的サラッと終わらせているのが救い
これがもう1クールあったなら
もっとエグいエピソードがブッ込まれていたに違いないね{/netabare}