「プラスティック・メモリーズ(TVアニメ動画)」

総合得点
84.7
感想・評価
2369
棚に入れた
11131
ランキング
280
★★★★☆ 3.9 (2369)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

いい!!この恋愛は、凄くいい!!

アイラ、ください!!

設定から。
近未来で、人と区別が付かない程の感情を持つアンドロイド『ギフティア』が存在する。
身体機能も人間と同じだけど、違う点は2つ。
・身体的成長が無い
・耐用期間が9年4か月

簡単にあらすじ。
ギフティアは耐用期間を超えると暴走して人にも危害を加える為、『ターミナルサービス』が期間前に回収を行う。
主人公ツカサは、第一ターミナルサービス課に所属し、ヒロインでありギフティアであるアイラとパートナーを組み、仕事にあたる。

内容と感想↓↓
{netabare}
【内容】
主人公が勤める職場では、人間とギフティアが組み仕事をこなすが、主人公はギフティアの事を良く知らなかった。
更に、パートナーとは一緒に暮らす事になっていた為、最初は上手く行かなかったものの、少しずつ歩み寄る事によって良い関係になっていく。

回収を行う際、契約者(ギフティア所有者)からサインを貰い回収を行うが、ギフティアへ愛着や愛情を持っている人が多数。回収時にトラブルにもなりやすい事を知る。
他のターミナルサービスは、契約者の気持ちを無視して強引に回収するも、主人公達のいるターミナルサービスは、契約者の心や思い出を大事にケアしながら回収を行う。

そんな様子を何度か見て来たツカサは、パートナーのアイラの耐用期間が残りわずかだという事を知ってしまう。
それでもアイラに残りの期間を楽しんで貰おうという気持ちと、恋人として好きという気持ちがあり告白するも一度は断られてしまう。
アイラはアイラで、直ぐにいなくなってしまう自分と付き合うと、ツカサに辛い想いをさせてしまうと思っての行動。

それでも周りからの応援や助言もあり、晴れて二人は付き合う事になった。
周りからは仕事休んででも一緒の時間を楽しんで欲しいという願いとは裏腹に、ツカサとアイラは「いつも通りがいい」という事で、仕事を休まず職場へ。

そしていよいよ最後の回収の仕事を終え、残ったのはアイラの回収という仕事。
サインをするのはパートナーであり恋人でもあるツカサ。
付き合い始めて間もなく、そして上手く行っていて幸せ度MAX状態にも関わらず、自分の手でそれを終わらせないといけない事は、ツカサ本人も分かっていた為、涙を流しながら最後の仕事を終える。

【感想】
アイラは本来、素直で優しく思いやりのあるギフティア。
そしてツカサも、真面目で優しく思いやりのある人間。
人の気持ちの分かる素敵な二人だけに、周りも二人を応援したくなるし、俺も応援したくなるし、11話はずっとニヤニヤだった。

アイラの期間が迫っても主人公はいつもと変わらずアイラの気持ちを汲んで行動をしてやれたのは、凄いと思った。
そして今までの思い出や現状の気持ちから逃げたくなる気持ちもあったにも関わらず、最後まで逃げずに向かうのは大変だったと思う。
最終日は二人で遊園地で遊び通すけど、二人とも前向きに楽しみ、悲壮感を出さないようにしてるところも良かったです。

閉園のアナウンスで「またおこし頂ける日を~」を聞いた二人はきっと、「または無い」「これで終わり」と思ってるような様子も良く演出されていて最後まで目が離せませんでした。
最後はアイラの要望で、前に乗った観覧車へ(前回は途中でツカサが倒れてしまった)。
この観覧車の演出が良かったですね。
この観覧車にツカサとアイラ、二人の気持ちが全てが詰まっていたと思います。
アイラが係の人に話を付け、観覧車が一周する前に閉園時間は過ぎるけど、乗る許可を貰った。
つまりこれはアイラからのメッセージで、観覧車が一周するまでに自身を機能停止させて欲しいという最後のお願いであり、それをツカサも分かって乗ったんだと思います。
ツカサからすると、一周するまでがタイムリミットという逃げ場のない状況。
それでもツカサは最後までアイラの気持ちに応えるように、最後まで良く頑張り機能停止させた。
それを少し離れたところで見守っていた同僚のカヅキが見ている人の気持ちを代弁するかのように「最後まで、良く頑張ったな」というところは、グッと来ました。

13話のCパート。
アイラを機能停止させてから9か月の研修期間を終え、職場に復帰したツカサに新しいパートナーが来ていましたが、顔は見えなくても多分、OSを入れ替えたアイラなのではないかと思いました。
「大切な人と、いつかまた、巡り会えますように」というのがツカサが観覧車でアイラに囁いた願いの言葉であり、アイラもそれに応え頷いていたから、そうであって欲しいと思います。

【まとめ】
大満足でした。
ただ別れるだけの恋愛とは違い、最愛の人を自分の手で機能停止、終わらせなくてはならないという事や、最後の最後まで前向きに一生懸命二人で過ごす姿、中々できないと思います。
こんな風に、最後まで二人で前に進み続ける物語は、作る側も大変だったと思います。
全体的に演出面が良く、評価は上々。
今後も、このような作品が多く出ればいいなと思いました。

【不明部分】
なりすまし悪徳業者は結局何だったんだろうか?
{/netabare}

人とロボの恋愛ものですが、普通に人間同士の恋愛ものと同じです。
おかしな演出も入れず、真っ直ぐな気持ちを表現している為、すんなり作品に感情移入出来ます。
恋愛ジャンルに興味の無い人にもオススメ出来る、とても良い作品です。

投稿 : 2019/04/14
閲覧 : 281
サンキュー:

20

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