筒井筒 さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
楽しみ。不思議な不気味な話が流行るのは文明の成熟か?
原作を見ていないのですが、リアルな方の友人に薦められたので、とりあえず、見始めました。
第1話だけしかまだ見ていないのですが、時系列がわからなかったり、現実か夢なのかわからなかったり、まだ、なんとも言えないので、どう展開して話を見せてくれるのかと、期待しています。分割2クールだそうです。
でも、最近評価されつつある狂気ものとして、一応チェックしてみました。
2話目見ました。
設定が確立しましたね。やはり、殺されていました。
酪農のように人間を管理するという世界観のようです。
そのハウスからの脱出ものなんですね。
ただ、子供の頭が賢すぎるので、大人への視線が、思い込みや偏見だということを排除するのは、まだ難しかった気がします。
でも、セリフにウソはなさそうなので、素直に話を聞いていいようです。
こちらの原作はジャンプ作品。ラノベ感覚で見てると、変な深読みをしそうですが、柔軟に頭を働かせましょう。設定が頭にあれば、結構入り込んで、見れそうです。{netabare}バッドエンドなら、夢という線も残ってますし。{/netabare}
19/4/17追記
最初は、毎回、続きが気になるような終わり方をしている。リアルタイムで見る人には、飽きさせなかったのかもしれない。
作品は、感情移入方というよりは、主人公たちを見守るような感じかな。
ストーリーも、ミステリー要素は、ほとんど種明かしをしながら展開するし、脱落する人はいないだろう。
作品の感想としては、{netabare}やはり、ノーマンは連れて行かれ、残った子たちには自由が手に入ったが、その自由は、希望と絶望をはらんでいたと思う。ハウスから逃げ出しても、食べ物や住処の調達など、頼れるのはエマとレイだけ。脱走しない平和が主題かも、とも僕的には思いたいけど、社会に出るというような、我々の日常の成人儀礼のようにも見れてしまう。働き方改革が話題の今なら、そんなプレッシャーを感じないかもしれないが、一方にいるボッチやニートの、社会に出る怖さを思っていると思う。約束されない未来を信じて生き続けられるのかという現代性もあるかな、とも思う。まあ、心の豊かさだけが子供の希望だし。
最後は、明るい日差しを差した美しい絵で終わったが、何も約束されていないのだ。知らぬが仏と言ったものだ。正直者は馬鹿を見ないと言う言葉もあるが。{/netabare}
全体的には、小説っぽいと僕は思う。{netabare}
セリフとか展開の技術について。少し大げさなのは、やはり、設定の奇妙さからだろう。でも、鬼の残虐性の表現の少なさ、食用人間にも鬼側につける(ママだけが仕事じゃないだろう)出荷と終われば、OPの鬼は、狂気の象徴的な意味だけで、ちょっと気まずい普通の家の事情とも言えなくないのではないか?いじめの逆だし、鬼やママは、ほんとにそういう家庭はありそうだと思う。{/netabare}
長々書いてしまったが、1クール見てしまった以上、僕はレビューを書かざるをえないのさ。