まいぜ さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
恋愛ものである
原作未読
◎ストーリー
主に高校生たちの恋愛もの。詳しくはwiki等をご覧下さい(ネタバレ抜きで説明することが非常に困難)。
◎評価
・物語の評価が4.0未満であるため、ネガティブな内容を含んでいます。ご理解下さい。
・良かった点として、表現の仕方(描写)を挙げときます。この作品は1から10まで(登場人物の声を通して)説明してくれる作品ではありません。自分で描写(声なし絵のみ)から、制作者の隠した意図(制作者が表現したかったこと)を汲み取らなくてはなりません。そういったことを聞くと不親切な作品だなーと思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、制作者の方はきちんと配慮しています(それが良かった点です)。
どんな配慮かというと、視聴者が俯瞰視点で観ることができるようにしていることです。普通、恋愛アニメというものは、いかに視聴者を登場人物(主に主人公)に感情移入させ、出来事・感情の起伏を共に味わってもらうかとういうことに重点を置いていると思います。こういうタイプの作品の場合、隠した描写をしたとしても、主人公なら気付きそうなレベルなものだと思います(気付きにくくすると視聴者がついていけない)。
しかし、この作品は視聴者を登場人物に同化させるつもりがないように感じました(主観ですが)。むしろ、感情移入させずに、視聴者が傍観者としてこの作品を観れるような作りにしてると思います(おそらく、制作者が「このような内容の作品をどう思いますか?」と視聴者に問うためにそうしているのだと思います)。そのため、誰の視点にもよらない、全体の目として視聴でき、気付きにくく分かりにくい不親切な表現(これは褒め言葉です)にも気付き、解釈することができます。恋愛アニメとしてこのようなタイプの作品は新鮮に感じたので、この点をポジティブに評価します。
・悪かった点は、内容にパンチがないことです。恋愛アニメとしては、刺激がかなり少ない部類の作品だと思います。恋愛アニメといえば、「えー」とか、「きたー」などの言葉をついつぶやきながら観るものだと思いますが、本作に関してはただ淡々と観ていました。本作が刺激が少ない作品となってしまった原因の一つに、前述した「俯瞰視点」が関係してることは言うまでもありませんが、それを差し引いてもパンチのない作品だと思います。
・もう少し刺激があれば物語の評価が4.5くらいついてもおかしくない作品でした。2クール分(24話くらい)で作ってくれていたら・・・と心より思います(制作者のやりたかったことの半分くらいしかできてなさそうだと感じました)。
・作画において、(上述含め)表現の仕方が良い(電話のシーンとか)と感じたのでポジティブに評価します(作画4.0)。
◎こんな方へおすすめ
・俯瞰視点で恋愛アニメを観るのが大丈夫な方(「恋愛ものは感情移入して、応援したりするのが当たり前!」と思う方はNG)。
◎さいごに
たくさん女の子いたけど、好みの子はいなかった・・・