シャベール大佐 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ネタ、キャラ、作画、声など、満遍なくレベルの高い学園ラブコメ
名門高校の生徒会を舞台にした学園ラブコメ。全12話。
生徒会会長・白銀御行(しろがねみゆき)と副会長・四宮かぐやという、美男美女で学業にも優れた2人が主人公。お互いに惹かれ合っているけれど、どちらもそのプライドの高さや、実際に交際を開始したときに優位に立ちたいという思惑のため、自分からは告白せず、なんとか相手の方から告白させたいと策略を巡らせている、みたいな設定。
予備知識ゼロで観始めた当初は、「天才たちの恋愛頭脳戦」という部分を強調している割にはそれほど高度なバトルという感じでもなく、やや大袈裟な印象もあったのですが、物語の早い段階で、そのあたりを過度にプッシュしない普通のラブコメとして観れるようになって、それ以降はとても楽しめました。
この作品、長所はいくつもありましたが、まずなんといってもキャラクターが良かったです。黒髪に赤い瞳が映えるヒロインのかぐやは、クールに装った外面と純情な内面のギャップがとてもかわいかったですし、一方の御行もただ優秀なだけでなく、ダメな部分や影の努力なども描かれていたりして、無理なく応援できます。メインの2人以外でも、物語の掻き回し役でもある書記の藤原千花は非常に楽しいキャラでしたし、石上や早坂といった脇役も悪くなかったです。声は、かぐや役の古賀葵の演技や声質が、キャラの雰囲気にぴったり合っていました。作画は全体的にとても綺麗。第3話のEDの映像も印象的でした。音楽は、OPの鈴木雅之には驚きましたが、曲自体は意外と違和感なかったです。
最後まで観終わって、特にこれといった欠点もなく、ネタ、キャラ、作画、声など、満遍なくレベルの高い学園ラブコメだったと思います。個人的には、冬アニメの中でも特に楽しめた作品でした。