たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ウルトラマンは「アメコミヒーロー」ではなく「特撮」である。
アメコミヒーローのようなキリスト教善悪の黙示録的な世界感ではなく、日本やアジア特有の八百万の神の象徴なのが「怪獣」であり、日本の神話的キャラクターが「ウルトラマン」であって、本作は60年代昭和の「特撮」的な描写を殺してしまっている。
まず、庵野秀明監督であったらこうは描かないはずだろう。
市川崑や実相寺昭雄などの日本映画に心酔してきた人間であるならば、こういう「アメコミ」を意識した作品にはしないはずだ。
「怪獣」もこの世に生まれてしまった被害者であり、
「ウルトラマン」も異星人と戦ってはいるが、あくまでも地球人と異星人間の間では「中立」的な立場なはずである。
何でもかんでも「アメコミ」が流行っているからといって、全て欧米風に作ってどうする。
日本には日本にしかできない解釈や映像表現ができるはずだ。
神山監督は明らかに最近は迷走している。