るるかん さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
人生って優しくなるために・・・・
SFというにはかなり科学的見地が欠けているが、思春期症候群を科学的見地で立証するお話でもないので、双葉の理論に異議を唱える必要はない。
そういう所にこだわる必要性がこの作品には無い。最も伝えたいことは、翔子が咲太に話した{netabare}『人生って優しくなるためにあるんだと思います。・・・』{/netabare}に集約されているのでしょう。
恋人(好きな人)、友人、兄弟、両親に対して、何が優しさであるのかを充分に感じさせ、考えさせる作品であったと思います。
劇場版も控えているようなので、まだもやもやしている部分はそれを見て解決できればいいかな・・・って思っています。
各エピソードはそれぞれ面白かったのですが、ちょっと駆け足だった感じが否めず、24話くらいでじっくり作ってもらいたかった作品ですが、内容は鴨志田先生らしい思春期の多様な感情を題材にした秀作でした。
過去の色々な経緯をどのように乗り越え、未来に目を向けていくのか・・・思春期の多感な若者たちが何に悩み、何に苦しみ、何を欲しているのか、そして何を支えにして、何で掬われていくのか・・・そういうことが伝わってきました。とてもいい作品です。劇場版も楽しみにしています。