ガムンダ さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
フェレンゲルシュターデン猫の気持ち
両親を事故で亡くした駆け出し小説家と成り行きで飼う事になった猫の話。
各話前半は人間視点で、後半は同じ事象を猫の視点で描くと言う趣向の作品です。
アニメの世界には猫を飼った事が無い人が描く想像上のネコと、本当に猫を飼った事がある人でないと描けない本物の猫のキャラが混在しますが、本作は後者に属します。
リアルな猫がとても可愛く猫好きにはたまらない作品かと思います。
猫は犬と違い飼い主を「主人」ではなく「同居人」と認識しているそうで、(当然私も猫を飼っています^^)
猫を飼った経験のある人なら「あるある!」と共感できる謎の行動を猫の論理(?)で解説してくれます。
この趣向はかなり面白いと思いました。
・・・しかし
人間の方がどうにもイカンです。
見た所良い大人の様ですが、内向的な所まではまあいいんですが、毎話毎話死んだ両親を思い出しては感傷に浸ると言うどうにもこうにも・・・。
子供じゃあるまいし。
彼が両親を思い出して感傷的になるのはそれが「親だから」と言う理由以外の何物でもなく、そんなんでは観てる視聴者の共感を誘う事は出来ないでしょう。
私自身も早くに父を亡くし辛い思いもしましたが、それでくよくよしてる内面を他人様が観て面白いのか。
しかも良い大人の(今時こんな事言うと古いと言われそうですが)大の男がですよ。
それで周囲のNPCが自動的に懇意にしてくれると言うファンタジー。
不幸面してる彼に「お前より不幸な奴はゴマンと居る」と言ってやりたいです。
この主人公は駄目です。チェンジです。せっかくの猫企画が台無しです。
猫可愛さにやっと観ましたが正直後半キツかったす。
ところで前から気になってたんですがアニメの世界って何故か両親の存在が厄介払いされますよね。
事故で亡くなる。仕事で海外に行っている。旅行が好きetc・・・
何故?