芝生まじりの丘 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
悪くはないけれど、、
見終わって3年ほど経ってからの今更レビュー。シャフトの独特な演出や、女の子(よりにもよって魔法少女)だらけのごっこ遊びのような絵本のような世界に、エグい展開をぶち当てていくというのが多分このアニメの新奇さ、魅力の中核となっている。ただ、自分は、放映当時見たわけではなく、評判を聞いて見たクチな上、シャフトの演出にも慣れていたため、いまいち衝撃がピンとはこなかった。もし期待していなければもう少し評価は高かったかもしれないが、期待して見ると、ストーリーが、確かに斬新さは持っていたし、人の心を引き込み最終話まで持っていく吸引力はあるものの、テーマはそこまで斬新ではないと思うし、人の心に深く残るようなものはあまり感じられず、世評で聞くほど名作とは思われなかった。鬱展開を用意する時にはそれに見合うだけの、重たいテーマを引きずってほしいものだが、この作品にはいまいち感じいるものが見出せなかった。
独特な要素は持っていても基調にあるのは多分割と王道(?)(セカイ系というのか)に、世界のために戦う、仲間は大事、みたいなところで、自分がもともとそういうのが嫌いな上、いい加減飽き飽きしていた、というのも大きいかもしれない。
ただし、やはりその異彩を放つ空気感は素晴らしいし、他のその後のアニメにも影響を大きく与えており、一見の必要はあるだろう。