るるかん さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
軍議を通じて変化していく心理描写は秀逸でした
リアルタイムでは見てなかったので、全148話を見終わるまでにかなり時間がかかりましたが、よくできた作品で堪能させてもらいました。新・旧で声優さんが違うみたいですが、私が見たのは新の方です。旧の方は見ていません。
伊瀬茉莉也さんが好きなので、新の方で良かったのですが、演技の幅の広さを実感できて改めていい声優さんだと実感しました。まぁ~でも、緋アリの理子とかパンストのストッキングの時のイセマリちゃんの方が好みですけどね。キルアの役は好演でした。
{netabare}
ハンター試験場編
ここで知り合った仲間は最後までなんらかの場面で関わっていて、キャラの特性なども含めストーリーを楽しむ為のプロローグとしては申し分ない内容でした。
ゾルディック家編
キルアの家庭事情を中心にした内容でキルアがゴンと共にハンター修行に旅立つまでの過程でしたが、キルアの複雑な家庭環境を丁寧に描いていて見応え十分でした。カルトは閻魔愛のミニサイズっぽくて笑いました。声優も能登さんだから尚のことですね。
天空闘技場編
オーラの基礎を身につける為の修行の話でキルアとゴンの友情の深まりを充分に感じ取ることができて、後々の深い感動につながるいい話でした。ヒソカの存在は各ストーリーのスパイスになってました。
幻影旅団編
仲間のクラピカを中心にしたストーリーで、復讐を遂げるまでの過程の中で色々なキャラクターとの心理描写がなかなか良かったです。
GREED ISLAND編
ジンが作ったゲームクリアを目指しゴンとキルアの絆が一層深まる話とゲームクリアをしながら修業を重ねて成長していくストーリーで設定もしっかりしていて楽しめました。オーラの師匠としてビスケがいい役割を果たしていました。
キメラアント編
この話は途中、中だるみした感が否めませんが、アリとの戦いの話はさておき、最も良い話があったことも確かです。アリの王メルエムと小麦との軍議を通して展開されたストーリーは本当に感動的で135話は涙腺崩壊しました。生きることの意味を問うた内容でこの軍議を通したメルエムと小麦の心理描写は全話中で最も美しい内容だったと私は思いました。135話のEDからCパートまで涙が溢れて止まりませんでした。キメラアント編の終着点がこんなに美しい話で完結してしまうなんて思いませんでした。
選挙編
キルアの危険な妹アルカとナニカの話と並行して行われる13代会長選挙からゴン復活までの過程のストーリーですが、アルカとナニカのストーリーの方が私は好きです。これまでのストーリーの過程を得てないと、この話の中でのキルアの優しさがとても綺麗に感じないかもしれません。いい話でした。
{/netabare}
全148話を一言で集約することはできませんが、良くも悪くも、作者の伝えたいことがいっぱい詰まっていて、どれが誰にヒットするかは見た人の感性次第でしょう。そういうストーリー構成はとても好きなので最後まで楽しむことができました。人気だったことも頷けます。続きはコミックで読んでいきたいな~と思える作品でした。
声優陣もとてもよかったです。
各編に分けないで148話を一括してここ書いたことをご了承ください!