聖剣 さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 1.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
物語の強度
概ね作画は良好であり、その点で不快な思いはしないが、
それ以外については…
誤解がないように注記しておくと、
登場人物の設定が下衆だとか畜生だから不快になるという意味ではない。
むしろ、そう思ったのであれば、
すでにそう思わせたい作者の術中にあり
ストーリーに惹かれている証拠ともいえる。
確かに、
作中ではゲスキャラの登場が目立ち、そう思ってしまいがちだが
そこじゃない!
大きな物語として
選ばれし者が強大な敵を倒すというストーリーであるが、
そのプロセスには、ほぼ主人公が逆境に陥る内容のみ。
それに至るまでの状況がほぼすべて理不尽であり、
その理不尽さを不快に思うかもしれないが、そこじゃないっ!!
ここで論点とするのは、
設定や展開のチープさについてだ。
例えば、この手の王道展開といえば
親や師匠がコロされたという動機だったり
伝説の武器や秘奥義を獲得するプロセスだったり、
主人公の成長があって到達する最終目標だからこそ感動するのであって、
単に理不尽な状況を繰り返すだけの展開に気付いてしまうと
物語としての脆さというか薄っぺらい世界観が見透けてしまう。
実に一人称視点的なのだ。
もしこれが映画『トゥルーマン・ショー』のような
箱庭設定が裏にあるとしたら手放しで称賛していただろうが、
たぶんそれはないだろう。
このままじゃ、まるで80年代の大映ドラマか韓流ドラマのようだ。
あぁ、だからOPが韓流っぽいんだぁ!
っと
少しお茶を濁したところで
作者にはスキルや必殺技の名前を増やすよりも
歴史・文化・風土といった世界観を掘り下げる作業をしてもらいたいものだ