タック二階堂 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
俺やお前たちの物語。
詳細は公式でも。
ぼっちで人見知り、コミュ障という僕や皆さんと
同じ一里ぼっちが、中学生になって「友達100人
できるかな」という感じのストーリーです。
さっそく1話では前の席の砂尾なこと友達に
なりますね。みにゃみ、こういう声もいけるのです
ね。けっこう良いです。
なんていうか、意外とぼっちじゃない話になるの
ではないかという感じがしますね。
こういう学生生活だったら、こんなザマには
なってなかったのにって思ってる人は、ここには
多数いるのでは?
とりま継続視聴しますね。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
なことプチケンカしたのを間を取り持ってくれた
残念系美少女・副委員長の本庄アルと友達になる
お話です。
さすが花田脚本。観させられる力がありますね。
作画、キャラデザも、そこだけは評価していた
「はるかなレシーブ」のC2Cだけあって良好です。
初回からグッと面白くなってきました。
これなら完走できそうですね。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
なこが赤点取って補習を受けるために、ぼっちが
「爆笑ぼっち塾」を開いて教えるという話です。
楽しく観られました。
そして、これめっちゃ作画良くないですかね。
そのあたりを考慮して、星の評価を見直しました。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
まさか、この作品で泣かされるとは思いません
でした。
カイちゃんと仲直りできると良いですね。
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
学級委員長の倉井佳子さんに友達アプローチする
回です。だけど佳子さんは友達を作らない主義で。
というお話。
CVは市ノ瀬加那さん。今期はキャロル&チューズデイ
とfairy goneでメインヒロインを演じ、ここでも
メインキャスト(8話からだけど)と、まさに
飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍ぶりですね。
さて、今回で顕在化したのは、ぼっちの友達づくり
に関してです。
佳子にアプローチをするために、付きっきりに
なるわけですが、それにより友達になっている
なこ、アル、ソトカのことは放ったらかしに
なってしまいます。
これにより、特にソトカは、友達でなく
弟子という立場なので不安になるという展開。
そうですよね。ぼっちに友達が増えれば、そりゃ
ひとりに割ける時間が減るわけですから、それが
本当に友達なのかという矛盾が生じてきます。
そのあたり、フォローのためにソトカに忍術ノート
を渡して宿題ってことを落としどころにしましたが
はたして本当の解決なのかというと…
思えば前回も、カラオケで偶然再会したかいちゃん
に無視されて号泣するわけですが、なこやアルの
慰めにも関わらず泣き続けるわけです。
彼女たちからしたら「私達がいるじゃない」と
思っても不思議はないですよね。
「友達100人できるかな」には、こうした齟齬を
孕んでいると思うわけです。
このままでいくと、ぼっちにはうっすい上っ面の
友達もどきしか出来ないですよ。
これから最終回に向けて、どう収束させていくのか
花田十輝氏の手腕に注目です。
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
おもにソトカが弟子をやめて、ぼっちと友達に
なりたいという顛末のお話です。
なんていうか、無理のある設定と流れで、普通なら
絶対おもしろくないやつなんですよね。
でも、今期でも上位を争うほど面白いのは、
脚本、監督の力なのかなあって思います。
やはり「よりもい」の花田十輝は伊達じゃなかった
というところでしょうか。
あと2話? 3話? 楽しみにしますね。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
卒業式&終業式でした。
友達みんな(倉井かこ除く)で、パンケーキを
食べてハッピーハッピーという感じで終了。
かと思いきや、お店の前を通りがかったカイが…
誰でも経験があると思いますが、所属していた
コミュニティで友情を育んでも、次のステージに
進むと訣別しなければならないことってあります
よね。ぼっちとカイも、学校が違ってコミュニティ
が別々になった段階で、常に一緒にいる友情を
形成することは不可能なのですね。
それを知っていたからこそ、カイはぼっちに
クラス全員と友達になるまで絶交という無茶振りを
課したのだと思います。
一緒にいられるわけじゃないから…
それが分かるからこそ、あのラストで涙が出る
のです。Childhood’s Endということかな。
あるいは「さよならだけが人生だ」と。
中学卒業して、またカイと仲良くなれるのか、
あるいは自然消滅的に別々の人生を歩むのか、
それは分かりません。ただ、こうした学校教育の
システムがあるこの社会では、こういう出会いと
別れを繰り返して成長していくわけです。
それが、ぼっちにもいつか分かる日が来るので
しょうね。
{/netabare}
全体を通して、テンポの良いコメディ作品でした。
作画も終始安定していましたし、声優も適材適所
で若手の実力派を揃えた感じ。
今期では最上位を窺える高いクオリティの作品
でした。良作です。