てっく さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
その先の 『未来』 をどう想像できるか。
とある孤児院を舞台に、そこで暮らす子供達の過酷で壮大な運命の物語。
子供たちからはママと慕われているシスターの元で不自由なく幸せに暮らしていた子供たち。
のびのびした環境と特殊な勉強で優等生を育て上げ、6歳から12歳の間で里親に送り出す院。
一方、子供達は巣立って行った子達から近況報告などの手紙が来ない事を疑問に思うようになる。
そんな時、里親が決まり外の世界へと旅立つ事になったコニー。彼女が忘れて行ったぬいぐるみを届けようと、エマとノーマンは彼女を追い掛け、普段は近づくことを禁止されてる門までやって来た。そこで、コニーが『人肉』として出荷される真実を目の当たりにし、この院の本当の目的を知ることにな
真実を知った彼らは院からの脱獄を計画し、親友のレイやドン、ギルダといった年長者に真実を打ち明け仲間へと引き入れる。
そうして彼ら彼女らの過酷な脱獄計画が始まる。
個性豊かなキャラクターとミステリアスな世界観に引き込まれる作品。
外の世界を知らず何も伺うことなく育ち、胸いっぱいの希望を抱き巣立ちの日を迎える子供たち。
その希望は叶わない事を知らずに。
この過酷な世界において、『幸せ』 とは何なのか? それは、その先の 『未来』 をどう想像するのかで決まるのかも知れない。
だから、彼らは『その先の未来がある』と信じて抗い動き出した。
そして、子供たちが困難に抗い成長して行く姿は、やはり美しく思える。
{netabare}
エマは、『全員を助けたい』と願った。
全員は『不可能』だとレイは諦めた。
だから、エマを騙せとノーマンを説得した。
ノーマンは大好きなエマの為に考えた。
エマの揺るがない気持ちがノーマンに力を与えた。
だからこそ、『全員』を目指す為の道しるべが生まれたのだと思う。
{/netabare}
原作は未読ですが、2期もある様なので期待。