bk958 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
下ネタと絵柄のバランスがグッド
『となりの関くん』とか、『からかい上手の高木さん』の系譜のイタズラ系ラブコメディ×キテレツ大百科みたいな作風。ヤングアニマルの漫画原作、制作レスプリ。
本作の舞台は科学部で、各エピソードにひとつ上野さんが開発した面白科学(?)グッズが登場し、上野さんはそれを駆使して思いを寄せる田中くんにアプローチしようと試行錯誤を繰り返す、という構成。
上野さんの変態性が肝で、1話では自ら発明した「完全ろ過装置」をつかって、思いを寄せる後輩田中に自分の小の方を飲ませようとするというレベルの高いアプローチを見せます。
上野さんは自分の下半身に並々ならぬこだわりがあるらしく、それ以降のエピソードでも怒涛の下半身攻め(笑)。下ネタ多めなんですが、カートゥーンアニメのような絵柄のポップさで中和され、微笑ましく観れるコメディに仕上がっているバランスも秀逸。放送枠も15分と作風にぴったり。
キャラクターも非常に魅力的。発明的には完ぺきなのに、感情的な部分で失敗する上野さん(CV.芹澤優)。憎めないイケメン天然たらし田中(CV.田中あいみ)。無表情キャラと見せかけて全面的に恋する女子の味方の山下さん(CV.影山灯)。
上野さんに相談にくるという立ち位置で科学部を訪れる運動部部長の面々も負けず劣らず個性的。声優陣はフレッシュな科学部に対して、戸松遥、竹達彩奈、井口裕香と、登場が少なくてもインパクトを残せる豪華メンバーがキャスティングされています。
OPは伊藤美来、EDは芹澤優によるど真ん中恋愛ソングといった感じで、上野さんの不純な行動の裏には純情な気持ちがあることを補完できるのも好印象。毎話飛ばさずに見るOP・ED好きとしてはマルチエンディングなのもお得感があって嬉しい。