えたんだーる さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
フルダイブ一辺倒よりも、現実が深く絡むシリーズの方が相性が良いかも?
ライトノベルはわりと読んでいる方なのですが、SAOは未読です。何でそうなったのか良くわからないのですが、気づいたときには結構な巻数が出ていて手控えたせいかと思われます。
さて、そんな原作未読の私ですがアニメ化されてからは第1期目から視聴しています。
第1期目の特に<アインクラッド編>については「ゲーム中の死が現実の死につながるデスゲーム」がウリでしたが、以降の作品に関してはデスゲーム性そのものよりはSAOサバイバー(作中でデスゲームと化した「ソードアート・オンライン」から生還した者を指す)のその後の人生や、SF的なテーマ(VR技術の応用など)をテーマとしてゲーム世界だけではなくリアルと関わる話がメインになってきていると感じます。
これまでのシリーズ中のエピソードで特に好きだったのはVR技術の医療への応用やターミナル・ケアとの関わりを示す<マザーズ・ロザリオ編>ですが、本シリーズ<アリシゼーション編>も「知能とは何か」、「知能による感情の獲得は必然なのか」、「人間と近い知性を持つ何者かが生まれたときそこには『人権』は考慮されるべきなのか」といったAI寄りに考えるととても興味深いテーマが扱われており、かなり面白く観ていました。
ライトノベルとしての原作はないらしい劇場版『オーディナル・スケール』もゲーム一辺倒ではなくリアルが大きく関わってくるお話でしたが、SAOについてはそういったSFっぽいテーマのシリーズの方が楽しく観られている自分に気づいたのでした。
とりあえず前後2クールずつ計4クールの前編2クールにあたる本作ですが、「そこで切るんかい」というクリフハンガーぶりで続きが気になって仕方がありません。後編2クール、とても楽しみにしています。
……でも、もうすぐ現実が作中年代に追いついてしまう。早く完結してくれ(笑)!(作中での「SAO事件」の発生が、確か2022年…。)
おまけ: だいたい菊岡が悪い(笑)。