U さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
A. ネタバレ注意 - 上質なサスペンス
白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)による漫画
「週刊少年ジャンプ」で2016年35号より連載中
<主要登場人物>
・エマ:諸星すみれ
11歳の女の子 認識番号は63194
・ノーマン:内田真礼
11歳の男の子 認識番号は22194
・レイ:伊瀬茉莉也
11歳の男の子 認識番号は81194
・マム・イザベラ (ママ):甲斐田裕子
物語はグレイス=フィールドという孤児院から始まる
優しいママと赤ちゃんから11歳の38人の孤児が
血は繋がっていなくても家族のような関係を築き何不自由なく暮らしている(ように見える)
2045年のある日6歳のコニーが里親に出されることになった
エマとノーマンはコニーの忘れ物を届けるため禁じられている門へと向かい
実は子供は里親に出されるのではなく鬼の食用として”出荷”されている事実を知る
エマとノーマンは同じ年のレイたちと協力して飼育場からの脱獄を目指す
その後わかった事は施設で育った子供は6~12歳の間に出荷されるが
12歳の子供が一番の上物であること、
脳が一番大事な部所であるらしく外で自由に遊べたり本が充実しているのは脳を育てるため
そのためテストの成績が悪い子は12歳を待たずに出荷される
美味しいご飯と清潔な暮らしは子供たちを高級品にするためだったのだ
エマ達が事実を知ったことはママにはばれているが
自分も子供時代に脱走を諦めた経験から高い塀に囲まれた施設からの脱獄は無理だと思っているため
満期(12歳の誕生日)まで見張りながら飼育を続けるつもりでいる
ママと子供たちの頭脳戦、二重スパイ、見張役のシスターの登場 などドキドキの展開の中
エマたちが外の世界を目指す物語
***
今までにない物語なのにとっても分かりやすい
1話目から衝撃の事実が明かされ
子供たちの行動にドキドキハラハラで続きが気になり一気観しました
12話ですが、感覚的には上質なサスペンス映画を1本観たくらいの感じです
来年、続編の放映が決まってるようですが漫画読んじゃおうかなっていう位先が気になります
あれほど全員で脱出するって主張していたエマがすぐに出荷されない小さい子は置いていくって
決断したのもよいですね
仮に自分で歩けないような子供を連れて脱出成功してたら印象が変わっていたと思います
ママも子供たちも優しい顔と裏の顔、苦悩の顔、表情の描写がよかったです
最後、子供たちを見送るママを見て彼女もかわいそうに思えてきました
ママも含めて皆が人間らしく生きられますように
19.3.31