タック二階堂 さんの感想・評価
4.4
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
このふたりの歌が、世界を変える。
詳細は公式でも。
偶然出会ったふたり。キャロルとチューズデイが
音楽で世界を変える。
というお話です。
ボンズの20周年とフライングドッグ10周年を記念
した「+Ultra」枠の新作アニメです。
まあ、カップヌードルのCMで抜擢したのでしょう
「ツルモク独身寮」の窪之内英策がキャラ原案。
もろもろバックグラウンドは大物感たっぷりです。
そんな期待値を裏切らない文句なしの初回。
Wメインキャストの島袋美由利と市ノ瀬加那は
それぞれ現時点では「はるかなレシーブの」とか
「ダリフラのイチゴの」という冠ですが、
このままいけば「キャロル&チューズデイの…」
と言われる代表作になるでしょうね。
もちろん継続視聴です。
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
キャロルとチューズデイが10人のファーストライブ
から、一気に10万人規模のフェスに出る…か?
というお話。
初回からテンションが落ちずに、おしゃれに
クールにストーリーが展開していますね。
キャラデザのタッチ、劇伴やOPED、舞台や
ストーリーを含め、これは深夜アニメの枠に
留まらない、いわゆる「一般人」が観ても楽しめる…
というよりアニヲタをターゲットにしていない
作品ですね。
僕はこっちも好きですけどね。
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
オーディション番組「マーズ・ブライテスト」に出場を
決めたという先週から、少し懸念していたことでは
あるのですが、ややスケールダウンしている印象。
なんでかなぁと考えたのですが、まずこのオーディション
番組のステータス感をうまく演出できなかった点。
3人ぐらいの審査員の前でパフォーマンスをプレゼン
するのですが、「話にならないレベル」の応募者
ばかりを見せるもんだから、審査員たちが頭を抱える
シーンが続出。
こんなプレゼンで勝ち上がったところで、たいした
価値にはならないと思いながら、今週の本番です。
ここでも、やれ98歳のおじいさんコンビ、YouTuber
っぽいチャラ男、マッチョなギャング風ラッパー…
そしてまあ、順当に準決勝に勝ち上がる2人では
あるのですが、う~ん…
キャロル&チューズデイを、世界を変えた歌姫ユニット
に仕立てたいなら、このオーディションで優勝すること
が相応しいのかどうか疑問。いや、そういう展開で
いきたいのなら、このオーディション番組が、もの凄く
厳格で高ステータスなモノにしなければ、あまり
キャロル&チューズデイの凄さが伝わらないんですよ。
センスのいいアメコミ風コメディなのですが、
もう少し演出というか、ストーリーに工夫があると
名作の粋に達するのに、このままでは「まあ面白かった」
という及第点の作品になりかねないです。
巻き返しを期待しましょう。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
ピョートルとの対決の前に、シベールからの罠で
他に大火傷を負ってしまうチューズデイ。
ギターなしで勝負に挑むふたりは…
というお話。
いやあ、持ち直した持ち直した!
このところの中だるみから一転、ストーリーが
動き出して面白くなってきました。
これでいいんですよ。えっと2クールでしたかね?
楽しみです。
{/netabare}
=====第12話視聴後、追記です。
{netabare}
何でそんなあっさりチューズデイを助け出せるのさ…
{/netabare}
うーん、いくら何周年とは言え、結局は
「血界戦線」で派手にやらかしたボンズなのかな…
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
すったもんだあって、登場した火星中のアーティスト
たちが自由を訴えるキャロル&チューズデイの曲を
みんなで歌うエンド。
{/netabare}
作品の良し悪しって、ストーリーだけではないと
思うんですよね。
新海誠作品の圧倒的な映像美、昭和落語心中の
声優たちの圧巻な落語がたり……。
そして今作は、紡ぎ出される美しい音楽が間違いなく
名作のそれでした。
そう。たとえ、ずいぶんとまああっさり終わる
もんだとか、タオは何したかったんだとか、
チューズデイの母親もまた、えらく簡単の大統領選
を下りるもんだとか、ストーリーの甘さを差っ引いて
も素晴らしい出来だったと思います。
そして作画もずっと綺麗で安定感抜群でした。
ということで、音楽を聴くだけでも価値のある
良作だったと思います。