CC さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あなたは初恋の人を覚えてますか?
【物語】
「もし私の好きな人が女の子だったらどうする?」
10年振りに再会した「あきら」と「ふみ」
思春期の女子同士の「友情」と「恋愛」
心揺れる ガールミーツガールな物語【公式】だそうです。
【声優・キャラ】
主人公 ふみ役の声優:高部あいさんの演技力が凄い。この作品が声優初仕事らしいのだが、声での感情表現、さまざまな心情がこちらに伝わって感動させてくれた。
ふみは繊細な心の持ち主で泣き虫なのが特徴。作中、涙を流すシーンが多々あるのだが、涙の流し方・理由がとても美しい。涙をこらえるシーンがあるのが、その気持ちがこちらにまで伝わってくる。
あきら(あーちゃん)ふみとは対照的に明るくしっかりした子。きっとこの二人だからこそ、「友情」であり、時には「愛情」が美しく、切なく、微笑ましくみれる。
【作画】
水彩画?の背景は爽やかで良い雰囲気に描かれている。緑の(草や木など)暖かみがある背景や涼しげな背景、木陰なんかも丁寧に描かれてたのが印象的でした。舞台である鎌倉駅なんか本当に丁寧に描かれていて、平日の人気(ひとけ)の少なさも殺風景ではなく、どことなく暖かみがあり感動しました。
【総評】
この作品は割と現実との距離が近い。そもそもこれは百合アニメなのか?好きになった人が女性だったってだけの純愛アニメではないだろうか?
{それを百合アニメという}なんてツッコミ入れた奴とりあえず鼻フックしとけw
今までの百合アニメ(ストロベリーパニック・マリア様がみてる)とは一線あり、両性愛(バイ)・同性愛・友情・思春期・現実。これら全てと見事に向き合って表現されてる作品。
登場人物が想い想われていく中で、心理描写が繊細に描かれていて、同性愛の儚さ、切なさ、喜びなど伝わってきました。思春期ならではの思考、大人になりきれてない思考がまた微笑ましかったり、残酷だったり。周囲の視線(現実)なんかも少しですが、向き合っています。
同性愛に嫌悪感を抱く人は多数いると思うが、この作品は下品な部分よりむしろ清潔な部分を描いた人間(純愛)ドラマです。
【最後に】
放浪息子もオススメ☆