U さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
C. ネタバレ注意 - 王女が無能過ぎる
タツノコプロ制作による創立55周年記念アニメ
<主要登場人物>
・ユウキ・ソレイユ 12歳:花守ゆみり
・ステラ・シャイニング 17歳: 早見沙織
地球から宇宙へ移り住んだ人類はある惑星で幾つかの国に分かれて暮らしていた
そのうちの「ソレイユ王国」と「グランディーガ帝国」はクラルスを巡って
テウルギアと呼ばれる人型機動兵器で戦闘中
クラルスとは惑星で発掘される鉱石で
兵器テウルギアの動力源など軍用だけでなく
食用プラントなど生活にも使用される重要なクリーンエネルギー
12年前までは両国協力してクラルスの研究をするほど関係も良好だったが
新型クラルス開発のセレモニー中ベルデ皇国のテロリストの襲撃にあった際
帝国軍が抗戦したため国王が亡くなったことで国交が断絶した
ベルデ皇国は研究により
実はクラルス自体がエネルギー源ではない事実を知る
遠い昔、移住してきた祖先がこの惑星に人類が住めるようにと散布したナノマシーンと共鳴して
クリーンエネルギーとなっているのだった
つまり1000~2000年後
ナノマシーンを消費しつくしてしまい惑星に住めなくなる可能性もあるのだ
この研究結果を王国と帝国に進言したベルデ皇国は国ごと滅ぼされてしまった
帝国は皇帝他数名この事実を知っているが
王国は元老院に情報を握り潰され王や側近たちの耳に入ることはなかった
物語は「ソレイユ王国」の王女ユウキと
「グランディーガ帝国」の軍人ステラの視点で交互に描かれる
「ユウキ(ソレイユ王国)」
12年前新型クラルスのセレモニーでのテロで両親(王と王妃)が亡くなったため
王女となり国を治める12歳の少女
ユウキは幼馴染のヨシュア(松岡禎丞)、教育係のレイラ(佐藤利奈)、 王国騎士団ハロルド(神奈延年)に守られ
天真爛漫な少女に育った
最初は帝国が侵攻していることを知らされていなかったが戦局が悪化してから
戦争状態であることとヨシュアの戦死を知らされる
王都ハリアントが陥落しそうになり降伏して自らと引き換えに市民を守ろうとしたが
意に反したハロルド達により王都から逃がされ戦闘の指揮を取るようになる
「敵側にも犠牲を出したくない」という強い思いから防戦が多くなりその結果多くの犠牲者を出す
「ステラ (グランディーガ帝国)」
12年前新型クラルスのセレモニーのテロ被害者
テロにより孤児となり不幸な少女時代を過ごしたため
常に作り笑いで感情を表にださないが父親のようなゲイル隊長(松山鷹志)や
妹のようなリリィ(長久友紀)と接したり
仲間の死を受け止めながら変わっていく
実はユウキの教育係のレイラが実母だがお互い死に別れたと思っている
王都に1人残った政務官のイザナ(置鮎龍太郎)が命を落として帝国から入手したデータで
クラルスの危うさを知ったユウキはこの星全部のクラルスを使用停止にするため旧ベルデ皇国の研究所へ向かう
ユウキを追ってきたステラは戦争をとめられるのならばと協力することに
二人でクラルスの稼働を停止し戦争を終わらせ笑顔溢れる世界を作る事ができるのか?
***
多分帝王学など学ばずただただ平和のシンボルとして育ったであろうユウキが
戦術書を読んだくらいで一国の軍隊の指揮を取っているのが怖い
「みんなを笑顔にしたい」という主張は少女としては普通かも知れませんが王女としてはダメでしょう
そんなユウキを諭す総長ハロルドに対するセリフが
「私はこういうやり方しかできないの!」
最後の作戦でも安易に車両から外を覗き敵側に姿を見られたことで首都奪還はフェイクだとバレてしまいます
自分の無知とわがままであれだけの人を死なせておいて笑顔になれるんでしょうか?
あっ 笑顔には戻れないからエガオノダイカなのか!
と思ったら満面の笑顔で終わりました
2つの国が戦闘している理由がよく分かりませんでした
ソレイユ王国は侵略されたから反撃しているとして
グランディーガ帝国の皇帝(速水奨)は危険性を知っているのに新型クラリスを使ったテウルギアを開発したり何をしたかったのだろう?
大量使用しないよう独り占め?
ユウキ&視聴者には母親と分かっているレイラがステラと
最後までニアミスしないので
それぞれの主張は分かるけどとか、
親子なのに争わなきゃいけないっていう悲壮感はありませんでした
反戦アニメなのでしょうが
トップが無能だと多くのダイカを払うことを知るアニメ
19.3.29