大重 さんの感想・評価
1.2
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.5
音楽 : 1.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
全話見た中では最低の作品
いやチートでスマホがあるなら、それだけでいいじゃん。魔王を前にWikipediaが見られたって役に立たないわけで、創意工夫が求められる。何で全魔法に身体能力までおまけで付けられるわけ? スマホいらねーだろ。
絵もしょぼいし、原作を知らないのに何度も見たと言いたくなる内容、ヒロインの個性も皆無で主人公も好感が持てないといいところがない。
…ということは1話で理解し、通常は1話切りするのですが頑張って最後まで見ました。
何故かと言うと、近年流行している「なろう」系でイメージするチートやら安易な展開やらが全部組み込まれていて、なろう系とはどういうものか学ぶのに最適だと思えたから。
自業自得ですが本当に苦行でした。
序盤から中盤にかけては、主人公に魅力が無いし、イベントは何か起こったと思うと、伏線でもない伏線と主人公のチートによって即解決。無意味なイベントの羅列はあまりに空虚で、これは無を生み出すという壮大なテーマに挑戦しているのではないか、なんて哲学的に思い悩むレベルで糞つまらなかったです。
しかし終盤は若干持ち直しても来ました。
序盤からでずっぱりのヒロイン3人が全く特徴も魅力も無くて何でいるのかさっぱりわからなかったですが、後から出てきたヒロインほどマシになっていく。作者の技量が向上していったからかもしれませんね。
最後に出てきたロボット少女は個性があってちょっと可愛かったです。時間を超えて会話するアイデアも良かったし。
作画も、後半他のアニメが崩れまくっている中では、元のキャラデザがしょぼい分労力が少なかったためか、崩れることもなく安定していました。
結局何が面白くてアニメ化したのかはわかりませんでしたが、終盤面白さの兆しが出てきたということは今後さらに作者の実力が上がってもっと面白くなって人気がでたのかと思いました。
だったらそこをアニメ化すれば良いのに。
こんなにつまらないのはアニメ化する上での脚本、構成、演出などが非常に難ありだったのだと思います。このアニメ化じゃあ、どんな面白い原作でも相当酷くなったのでは。
そういう点では犠牲になったのが異世界スマホだったのは本当に良かったです。