oneandonly さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ダークだが癒しのある独特の世界観を持つ作品
世界観:8
ストーリー:6
リアリティ:7
キャラクター:7
情感:5
合計:33
<あらすじ>
赤い霧に包まれた、
荒廃した建造物に囲まれた人気の無い世界を舞台に
3人の姉妹が生き抜く物語。
物語の中心的人物でまとめ髪の特徴的なりん、
猫耳でいつもおっとりしているお姉さんキャラのりつ、
メイド調の服に身を包み天真爛漫なムードメーカーりな。
謎多き世界で
この姉妹が目指すものは一体…
(公式サイトより)
今期はあまり見たいと思う作品がなかったのですが、特に萌え絵とは思えないキャラデザなのに円盤が売れているのは面白いということかと思い、終盤になって視聴を開始しました。
キャラデザが粗いように思ったらCGだったのですね。舞台は人類がほぼ滅んだ後の世界(日本)でしょうか。終末系作品はあまり見てきていないので新鮮でした。{netabare}登場人物たちは自らをヒトと言っていますが、金属を食べたり、全く食べなかったり、排泄シーンはなく、わかばを除き、水を大量に飲んで10日は大丈夫だったり、現代の人間の体とは違う仕組みになっています。
そして、ケムリクサ。わかばの言動は当初騒がしくて面倒なのですが、ケムリクサに対する興味には共感できました。可愛いし、カラフルだし、光って綺麗だし、反応するし、自分ももしその世界に行ったら絶対集めます(笑)。更に、操作方法を知ったら武器や防具になったり、治癒もでき、メモ帳にもなるとか実用的。
あと、自動掃除機のルンバのような良い白虫(見るからに機械だが)のシロ。「ピ!」と「タスカル?」に癒されました。ケムリクサの設定とシロの存在は本作の白眉です。ワカバも男版“えるたそ”のような好奇心の塊というキャラですが、視聴者のこの世界はどうなっているのかという興味に寄り添っているのである程度共感を持って視聴できました。
りんのわかばへの感情について、赤面したりドキドキすることが「毒」のせいと考える所も面白かったですね。
亡くなった姉妹が登場してきた時は、実は死んでなかったのか? と思いましたが、限られた条件でだけ出現できるようで。EDのシルエットやOPの葉が散る時に見える顔は気になっていたので登場してくれて良かったです。
11話での伏線回収に興奮して迎えた{/netabare}12話。{netabare}落としどころに落ち着いたのは悪くないのですが、感動すべきシーンの破壊力が思ったほどではなく…。キャラクターがCGだからかなと思いました。あと最後のりんの台詞がド直球でしたが、少し変化球で気持ちを伝えてほしかったかな(毒の所のユーモアは、恋という概念がないのかと思っていたので)。
冒頭時点で多くの仲間が死んだ状態で、1島から外に出ると強い赤虫がわんさかいてどんどん死ぬかと思っていたら、以降の仲間は全員無事で済みました。水がなくなりながらも、りつとちなちゃんズが生き残れたのはシロが頑張ってくれたのだろうと想像します。{/netabare}
OP・EDなどの楽曲も好みで。
廃墟と赤霧の中で光るケムリクサ。ダークファンタジーは好きなほうなので、独特の世界観を楽しませてもらいました。
(参考評価:3話3.9→7話4.0→9話3.9→11話4.1→12話4.0)
(視聴2019.3)