しんちゃん さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「きんもー♡」って言いながら笑い転げ、そして泣ける名作
小学生の娘と一緒に鑑賞しました。鴨居つばめさんの言動がいちいちキモくて、10秒に1回「きもっ!」「きんもー♡」って言いながら笑い転げて見ていましたが、最後の2話で私は結構泣けました。娘は「ミーシャちゃんの感傷的な回想シーンなのに、出てくる回想の映像がいちいちキモいから泣かなかった」と、笑っていましたが。
「ロリコンのストーカーが堂々と出てきて不愉快・不適切だ」とか文句をつけてる人もいますが、腹筋が8つに割れてるムキムキマッチョだけど重度のロリコンな元空自女性パイロット(28歳)とか、警備犬訓練係なのにしかも実家が大金持ちのドMな二等空尉の女性(33歳)とか、いるわけないじゃないですか。
要するにあらゆる全ての設定がウルトラご都合主義なのに、何マジギレしてるんですか。と思うわけです。完全に振り切れたトンデモ設定のコメディだからこそ、腹を抱えて笑えるし、大笑いしながら泣いてしまう。人間は笑いと涙という正反対の感情を同時に生じさせることのできる生物なのだ、ということを、この作品をみて改めて実感した次第です。ちなみに小学生の娘は泣いてなかったけど。
劇伴もとてもシンプルかつ効果的でしたし、OP・ED・アイキャッチとも本編同様に笑えるネタ満載という、本当に隅々まできめ細やかな配慮の行き届いたドタバタコメディでした。ミーシャ役の白石晴香さん、つばめ役の沼倉愛美さんの演技も秀逸でしたし、脇役キャラも声優さん共々本当に良い味を出していました。
ジョークをジョークと分かって楽しめる人にとっては、頭を空っぽにして笑い転げ、そして最後にちょっと感動できる「名作」だと思います。