凡打 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
芸術的なホラー作品
原作漫画が少女漫画雑誌「なかよし」連載の、いかにも「少女漫画」な画風だったので、はじめは敬遠していたのですが、某動画投稿サイトにて、この作品のOPを見、独特の「寂しさ」と「暗さ」が同居する雰囲気に心惹かれ、見始めました。
この作品は基本的に一話完結なのですが、テーマが「復讐」であるため、毎回毎回、見ている側の気分が悪くなるような、復讐されるにふさわしい「最低な人間」が出てきます。
なので、一気見は気持ちが暗くなるためあまりお勧めできません。
そして、ストーリーについて少し触れたいと思います。
毎回、「地獄少女」が恨みを持った人から依頼を受け、その対象を地獄へ送るという単純なストーリー構成になっています。
しかし、相手を地獄へ送るためには「復讐した人間自身も死後、地獄へ送られる」という代償を払わなくてはいけないのです。
原作が「必殺仕事人」にアイデアをもらったそうで、「裁けない人間を裁く」という点でストーリーが非常に似ています。
しかし、この「代償」の設定があることで、この「復讐」が非常に重い意味を持っているように感じられます。
「他人に復讐する」ということは状況によっては正しいことなのか、それともどんな状況でも間違っていることなのか、僕自身非常に考えさせられました。
また、このストーリーで非常に重要な役目を負った親子が途中から出てきます。
この親子によって地獄少女自身も…
また、地獄少女の生い立ちについて語られる最後四話は非常に素晴らしく、物語の最後は非常に感動できます!゚(゚´Д`゚)゚
BGMがピタッと止まってからの「いっぺん死んでみる?」というセリフが頭から離れなくなる本作、気になった方は是非一話からゆっくり見ていって、最後の感動を味わってみてください!!
最後に、この作品のOPを貼らせていただきます!
まだ見たことない方、是非一度ご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=6wTLgfxlEKM