mkt03 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
青春まっしぐらな人間模様!
友人からのオススメで視聴しました。
女子高生達が南極を目指すという
一夏の冒険を描いたもの。
映画好きならスタンドバイミーを
まず連想するのではないでしょうか。
1話を視聴し終わった時の予想としては、
女子高生が南極へどうやって行くのかが
話のメインになるのかなと思ってました。
OPで描かれた南極での活動が
どこか夢物語的に感じられたというのもあって、
最終的には南極到達でエンディングor南極へ行けなかった
というラストもあるのかなあと思いましたね。
実際の展開では、南極行きは意外とすんなり決まり、
南極への航海、そして南極での活動もがっちり描かれていました。
そんな本作の魅力ですが、なんと言っても女子高生達の
青春全開、痛いくらい純粋で真っ直ぐな人間模様だと思います。
前半のハイライトは間違いなく5話ですね。
それまでどこかボカされてたキマリとめぐみの
本音によるぶつかり合い。
本作を通して描かれるテーマの1つが「友人関係」ですが
難しいですよね。
何故その相手と友人なのか。
めぐみはキマリに頼られることで
どこか優越感を感じていました。
そして、そこから脱却しようとするキマリを
引き留めようとしていましたね。
この人間関係にバランスを求めようと
してしまうのって青春だなあって感じですね。
そして、それをぶつけ合ってなお友人関係を築ける
キマリとめぐみには、メイン4人とはまた違った意味で
強い絆があるんだろうなと思いました。
「絶交」からの「絶交無効」は素晴らしかったです。
もう1つ印象に残ったシーンは何と言っても
報瀬が母親のPCのメールを見るところですね。
報瀬の送り続けたメールは
確かに母親がいた場所へ届いていたこと。
そして、母親は確かにもうこの世にはいないということ。
それを身を持って理解し、涙を流す報瀬。
その報瀬の泣き声はそのままに、
部屋の外で泣くキマリら友人達へ
場面が移行するところは
細かいながら素晴らしい演出でした。
印象深いというか驚いたのは
ラストで北極へ行っていためぐみですね。
最初見た時は合成写真か何かのジョークだと
思ったんですがどうやら本当に行っているみたいです。
彼女がどうやって北極へ行ったのかは気になりますね。
スピンオフ展開を期待してしまいます。
というわけで、青春モノは青春モノでも
冒険譚というよりは人間模様が印象深い泣ける作品でした。