tao_hiro さんの感想・評価
3.8
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
南極は遠きにありて思ふもの
私は中学生のころ割と本気で南極に行きたいと思っていました。
大した理由はありません。ただ何となく「かっこいい」と思ったからです。たぶん「現実逃避」だったのでしょう。今で言う「中二病」です。
別の言い方をすれば、孤独を愛し、自分の殻に閉じこもり、仲間と群れたがる本能とは逆の衝動ともいうべきものに囚われていました。要するに「ボッチ」です。
「中二病のボッチ」には南極大陸はとても魅力的に思えました。
そこで、「県内で有数の進学校へ進学」→「超難関の気象大学へ進学」→「南極観測隊員応募」という進路を具体的に定めて、目標に向けて猛勉強をしました。
しかし、夢は叶いませんでした。自ら諦めたのです。「現実を直視」せざるを得なくなったのです。問題は学力ではなく、家庭の経済的理由でした・・・
まぁ、その後の人生は、まずまずと言っていいので、そんなに引きずっているわけではないのですが、「私の人生の一つの転換点だったなぁ」と感慨深いものはあります。
さて、この作品、私にとって不朽の名作となったと言って良いでしょう。毎話、涙なくしては観られませんでした。
思い出深い南極にまつわる話というだけでなく、青春・友情ものとしても素晴らしい出来でした。
私のベストアニメは、長らく「プラネテス」だったのですが、今たいへん悩んでいます。