鰺鱒 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
収束!回収!お片付け!(よかった~)
[2019/3/21 v1]
[2019/3/21 v2:タイトル変更+修正]
スタッフが変人だらけのファミレスを中心とした日常もの、ラブコメもの、の第3期。第1,2期を前提としているので、そちらを観てからでないとお話に入っていけないと思われます。少なくとも1期は見ておかないとどうにもなりません。
2期に対してはそこそこ酷評してしまいましたが、
この3期は大変楽しめました。
作画は今期も高値安定。CV陣もド安定。
OP・EDはこれまで同様キャラソン。正直なところ、1,2期ほどの「よさ」を感じられなかったかな。ED、ちょっと無理させてませんかねぇ・・・楽曲としてはかなり好きなんですが。
2期における不満は以下の2点でした。
1.山田兄妹(という変化成長のない賑やかし馬鹿に対する)物語の依存
2.無風で終わった人間関係
3期はこれらの不満点が解消・解決したことで、作品がもともと持つ楽しさを満喫することができたように思います。
1.山田兄妹のキャラ造形は相変わらず僕が好きになれるものではありませんでしたが、3期は2期に比べてマイルドになったと思います。なにより、兄は小鳥遊・まひるの仲を進展させるエンジンとして機能したし、妹は相馬の牙城(?)を崩してくれるなど、役割を果たした点は大きい。山田家の謎設定が明らかになり、山田妹の状況を許容できるようにしてくれたことも大きな点だった。
2.2期では無風で終わった人間関係やその他いろんな物事がこの3期では「あるべき姿に収束」しました。
列挙すると
・小鳥遊と伊波まひるの関係(ロードオブ小鳥遊に持ち越しますが)
・伊波家の父娘関係
・佐藤と八千代
・八千代の周囲(店長とマシバ妹の子離れ?)
・葵を中心とした「山田」家
・音尾夫妻(微妙?)
・小鳥遊家内部(長女、三女、付随的に次女)
ってところ。
相馬さんが「黒く輝く人」から「黒く輝くいい人」になったところは、ニヤッとしてしまった。というか、これまでもちらほら見えていた“地金”がようやく表に出てきた感じかな。
という感じで、3期では一気にいろいろなことが片付き、収束していきます。その収束していく過程がしっかりラブコメ(成分比 3:7くらい?)になっている点がこの作品の面白さ、よさなんだろうと思う。
こういう収束を「いやーよかったー」と素直に思える作品ってそれほど多くはないと思います。
考えてみれば、1期一話ではメインヒロインになるかと思われたぽぷらだけが実質的には不動不変ってのが面白くもあります。ヒロインではなく、アイコンだったのか。
3期そのものとしては、小鳥遊が実母に拐かされるというところで終わってしまいますが、即座に14話「ロードオブ小鳥遊」の予告が「一時間の拡大放送でちっちゃくないよぅ」で乞うご期待なのです。
(・・・・こう振り返ってみると、2期の立ち位置がなぁ・・・不要とまでは言いませんが)